2012年12月11日火曜日

作文指導のポイント

2つある。

①題名

②書き出しの1文

これをかなり厳しく見る。

現在、6年生担任。
この時期、卒業文集もいよいよ終盤だ。

私は、個人文章について、この2点を厳しく見た。
センスもかかわってくるのだから、学力差など関係ない。

2、3度で合格ならかなり優秀で、5、6度は当たり前。
数え切れないくらい、私のところを訪れる子どもがほとんどだ。

だが、これら2つが決まると、それからが早い。

この2点は、読み手が最初に見るところである。
ここがかっこよく決まると、書く方のテンションも上がる。
だから、文章に品が出てくる。

毎日毎日、たくさんの作文を読むが、
読んだだけで思わず涙しそうな作品に出会う。

もちろん、その子にしか書けない内容を決めさせての上だ。

「六年間の思い出」
「楽しかった修学旅行」
「頑張った運動会」

これらは最終手段。

実行委員長や団長でない限り、
これらのテーマにはならない。

内容を決めさせるときも厳しく見た。

だから、私のクラスでは「修学旅行」は一人もいない。

2012年11月27日火曜日

「量の単位のしくみを調べよう」(東書6下)+αの指導

「量の単位のしくみを調べよう」
6年生、最後の新出で学習する単元である。
今日、ひとまず教科書の内容を終えた。

「しあげのもんだい」もない。
本来ならば、このままテストをするはずである。

しかし、テストをする前に、一度、テストを見た方がよい。

なぜなら、教科書には出ていない内容が出題されているかもしれないからだ。

それは、単位の換算である。
「1kmは何mか」「2dlは何lか」などのような内容である。
東京書籍の教科書には出てこない。
「ほじゅうのもんだい」にはある。

なので、明日、プラス1時間として、単位換算の練習をする。

12月に突入しなくとも、教科書が一段落。
1日1時間、地道に授業した結果だ。
このあと、「算数卒業旅行」「算数のまとめ」を授業する。
年内には、一通り終えたい。

国語……指導計画通り。

理科……夏休み明けに1単元持ち越したが、冬休み前に持ち直した。

体育……学校の教育課程通りではあるが、やはり基礎・基本を充実させたい。
縄跳びの2重跳び、鉄棒の逆上がりはできるようにして卒業させたい。

2012年11月20日火曜日

「順序よく整理して調べよう」(場合の数)を終えて

今日、単元末テストを実施。平均は90.2点だった。
クラスの子たちは、平均90点超えなど珍しくなくなった様子(^^;)
油断大敵。
事あるごとに、「手を抜いたら一気にできなくなるよ」と言っている。
とはいえ、今回もよく頑張った。

この単元は、とくに「丁寧さ」が要求される。

樹形図や表を書く際には、ゆったり書くことを心がけないと、
とても見にくくなり、計算ミスも頻発する。

こればかりは、4月からの指導の継続だ。

この単元では、解き方を選べるようにした。
ただし、「問題解決型学習」のように放置して、
勝手に解き方を考えさせるのではない。

教科書の例を一通り授業で扱い、選ばせる。

意外にも、「全て書き出す」パターンを選んだ子が多かった。

教科書(東書)48ページでは、3人の解き方を扱う。
「しんじさん」が手間が一番省け、多いのかと思いきや、
一番少なかった。

やはり、「手間」だけを子どもは考えない。
「確実に解ける」ものを自分自身で分かっているのだ。
だから、全ての解き方を扱うことが必要だ。

よく「はかせ」(早い・簡単・正確)といって、
解き方を子どもの実態とはかけ離れたものを扱う授業がある。

全ての子どもたちがそう臨んでいるのではない。

そういうことを、この単元を通して痛感した。

明日からは、「量の単位のしくみ」に入る。
小学校で学習する、新しい単元としては最後だ。
1月中旬~下旬の単元である。

11月中に終わる。
そして、残りの年内は、「算数卒業旅行」や「算数のまとめ」、
他には、授業で扱ってこなかった、小単元を扱う。
学年では少し話題にしたが、うまく足並みが揃えば、
中学校の学習内容をかじりたいとも思っている。

2012年11月19日月曜日

「丁寧さ」にこだわる

4月当初、ノート指導を中心にとにかく「丁寧に」を言い続けた。

それがだんだん出来上がってくると、
もう慣れた、もう身に付いたと思い込み、言わなくなっていた。

そうすると、「雑さ」が少しずつ見え始めた。

最近、また言い続けている。

「丁寧さが一番大事」

「先生から見て丁寧かどうかです」

すると、またそれらしい雰囲気になる。

こだわりたいことは、やはり言って言って聞かせなければならない。

2012年11月18日日曜日

火山噴火実験

教科書にはない実験だが、「火山噴火実験」をすることで、
火山灰がどのように住宅地などに影響を及ぼすのか、
模擬的に考えることができる。

インターネットで探せば、様々な指導案が載っている。


準備物

 ●二(重)クロム酸アンモニウム
 ●バーベキュー用鉄板
 ●砂(山をつくる)
 ●新聞紙(下に敷く)
 ●送風機
 ●チャッカマン
 ●家などの模型


鉄板に砂山をつくる。
山頂には直径3~4cmくらい、深さ2~3cmくらいの穴をつくる。
そこに薬品を7~8割程度入れる。

薬品に直に火をつける。
燃え始めても、数十秒火をあてておく。
(そうしないと、送風機の風で消えてしまうことがある)

燃えたのを確認したら、送風機で風を送る。


予め、砂山にも平地部分をつくり、家などの模型を置くとよい。

噴火最中の様子、噴火後の様子を観察させる。

もちろん、有毒なガスは発生しないし、
薬品の燃えかすも触れても問題ないものだ。
(当たり前だが、触れたら手を洗うことを徹底させる)


模型も砂山に対してきちんとした縮尺の物を買えば値は張るだろうが、
サイズをあまり気にしないのなら、100円ショップのおもちゃでもある。

2012年11月17日土曜日

「指書き」指導のポイント

漢字学習は、授業中に行わなければならない。
どんな立派な作文がかけることよりも、
どんな立派な朗読ができることよりも、
やはり「漢字がきちんと書ける」があってこそだろう。

学力の基本は「読み・書き・計算」と言われている。
漢字が正しく読めて、書けるようにすることに、誰も異を唱えることはない。

だから、新出漢字の学習を、宿題に出すようなことはあってはならない。

漢字学習は、

  指書き → なぞり書き → 写し書き

の3ステップで習得させる。

この中でも、「指書き」が極めて重要である。

指は、「露出した脳」と言われている。
それくらい神経が集中し、刺激を受けやすいところなのだ。

ここで、「指書き」の指導のポイントを示す。


1 指の腹をつけて書く。(爪先ではなく)

2 机の上で書く。(スキルの上では滑りすぎる)

3 画数を声に出す。(耳からも刺激する)


ここまでは、多少勉強している人なら当たり前だ。

しかし、大事なポイントがもう1つある。

  鉛筆を置いて指書きする。

これが重要である。
とある先生は、鉛筆を持ったままだとなぜか覚えが悪い、
という報告をなさった。

脳が、自然に鉛筆を持つことを意識してしまうそうなのだ。
当の本人がそう意識していなくてもである。

ぜひ、これは子どもたちに言って聞かせ、徹底させたい。

前からの別のポイントの積み重ねもあるだろうが、
私のクラスでこのポイントも追加したところ、
その直後の漢字テスト(スキルに附属している、
練習のページと同じ問題が出題されている10問テスト)で
全員が100点をとった。

身震いがする思いだった。

ぜひ実施していただきたい。

2012年11月14日水曜日

「バスケットボール」自然にゲームにつなげる指導

クラスは31人なので、7・8人のチームを4つ作る。

チームにゴールを1つずつ。

ボールを1人1個持ち、
30秒間、シュートを打ち、点数を競う。
(板に当たったら1点、リングに当たったら2点、シュートが入ったら3点)
(A対B、C対Dの2コート)

相手チームにディフェンスを1人送る。
ボールは1人1個のまま。
30秒間シュートゲーム。

ディフェンスを2人に増やす。
チームでボールを3個。

ディフェンスを3人に増やす。
チームでボールを2個。

ディフェンスを4人に増やす。
チームでボールを1個。

これで、4対4のゲームになる。
ボールを少しずつ減らしていくから、
パスが自然に生まれる。
ディフェンスも効果的に動くようになる。

体育が大好きな男子も、
今日は「疲れた」と言っていた。

2012年11月11日日曜日

係活動は場所・物・時間を与える

金曜日の6時間目。
丸々係活動の時間にした。

その前日に出張のため、係活動の時間はあったのだが、
後期になって、今が勢いづいているため、
金曜日もとったらよさそうという直感が働いたからだ。

後期は29もの係ができた。
前期よりも7つ多い。
嬉しかったが、同時に不安でもあった。
全てうまくまわるのか。

少なくとも、現段階では、取り越し苦労に終わっている。

やはり、45分をセッティングしてやり、
使いたいものも、なるべく子どもたちの要望を聞いている。

そして、学校の教育活動の範疇を越えないためには、

1 お金をかけないこと。
2 誰か1人でも嫌な思いをするような活動はしないこと。

の条件が効いている。

2012年11月10日土曜日

「ティーベース」打撃が苦手な子には、回数を多く積ませる

「ティーベース」に取り組んで、昨日で3回目だ。

女子を中心に打撃が苦手な子は割といる。

そういう子への発問は前回の体育の記事で書いたが、
あとは回数を多く経験させることも大切である。

そうすると、昨日は、女子でも得点する子が増えた。
中には、3得点あげる子まで出てきた。

あとは、「ナイスヒット!」「ナイスキャッチ!」「ドンマイ!」を
何かあれば言うようにする。
もちろん、教師が率先して言う。

そうすることで、技能以前の、
みんなでスポーツを楽しむという雰囲気をつくる。

「資料の調べ方」を終えて(東書6下)

金曜日、単元末テストを行った。平均は93.9点。

「正」の字を書いて、表やグラフを完成させる学習がある。
ここで、最も大切なのは「丁寧さ」だ。

この単元は、生活に密着した内容であるから、
割と子どもたちは実感をもって学習に臨むことができる。

そこで「簡単だ」とストレスなく取り組むのはよいことなのではあるが、
それが「雑さ」となって作業の精度に影響が出ると感じた。

だから、資料から「正」の字を書いて表にまとめる作業では、
以下のステップを守らせた。


1 資料を読み取る(1つ目は20gだ)

2 20gが該当する範囲に「正」の字を書き加える。

3 資料の「20g」の文字を消す


この3ステップで、資料と表とを常に往復させた。
まとめ書きやまとめ消しでは、だいたい失敗すると直感したのだ。

この表の完成に丁寧さを欠くと、グラフも同時に間違えることになる。

それでも、テストでは、表のミスがいた。
かなりしつこく言っても、93.9点なのだ。


来週から「場合の数」に入る。
指導書では1月の指導内容である。
現時点では、ぎりぎり11月中に新出の学習内容を終える。
年内には「算数卒業旅行」まで終わる予定だ。
1日に2時間など決して算数はしない。
1日1時間を確実に守ったからだ。

2012年11月7日水曜日

国語「五十音表から言葉探し」の授業

ひらがなの表を書く。

そこから2文字選んで言葉を作る。
1回使ったものは、2回使えない。消去していく。

これは全学年で実施可能。
6年生でも盛り上がる。
様々な言葉が出てきて、
「よくそんな言葉知ってるね!賢い!」というのも出てくる。

2012年11月6日火曜日

国語「~しい」の授業

先日、専科の先生が急用で帰られるため、1時間クラスの時間となり、
その時間に「~しい」の授業を行った。

言葉集めである。

美しい くやしい いやらしい やましい みすぼらしい まずしい
はらだたしい  などなど

時間が来てしまった段階で51が出た。

「わかわかしい」が出たとき、
ある男の子が「先生のことだ!」と冗談交じり(?)に言った。
思いっきり褒めた(笑)

最初は「思いつかないよ」と泣き言を言っていたが、
意外と出るものである。

隙間時間にできるし、場合によっては授業参観でもおもしろい。

2012年11月4日日曜日

おすすめ係

昨年度のクラスからも続いており、
今でも人気があるのが「ランキング係」である。

ランキングといっても、だめな卒業文集にあるような、
「○○な人」ではない。
「好きなラーメンの味」「好きな色」などである。

担任としては、クラスの意外な一面が見られておもしろい。
嫌いな食べ物では「ゴーヤ」がダントツ1位。
そんな食卓に頻繁に出てくるものではないはずなのだが、
一度食べたときのインパクトがそれほど大きいのだろう。

2012年11月1日木曜日

今日の体育(ティーベース導入)

今日は外体育。
開始5分で「もうクタクタ」という声が聞こえるくらいだ。

1 トラックを軽くジョギング1周

2 トラックの1/4ジョギング→1/4ダッシュ→1/4ジョギング→1/4ダッシュ
(これで1周)

3~6 「○○にタッチしたら集合」を4パターンほど

7 前跳び30秒

8 後ろ跳び30秒

9 前あや跳び30秒

10 後ろあや跳び30秒

11 前交差跳び30秒

12 後ろ交差跳び30秒

13 二重跳び30秒

14 前あや二重跳び30秒

15 前交差二重跳び30秒

16 男女対抗二重跳びリレー

17 ドンじゃんけん

ここからティーベース導入。

18 ボール真上投げキャッチ

19 ボールを真下に投げバウンドさせてキャッチ

20 (男女ペアで)下手投げ(近距離)

21 上手投げ(近距離)

22 下手投げ(中距離)

23 上手投げ(中距離)

24 下手投げ(遠距離)

25 上手投げ(遠距離)

26 ペア練習(下手投げ・上手投げ各3セット)

27 バッドを思い切り振ってボールを飛ばす練習(1人1回)
発問1 ブンッと音がするくらいに振りなさい。
発問2 ブンッと音がしたら、ビュンッと音がするくらいに振りなさい。
発問3 打つ瞬間までボールをにらみつけなさい。(なかなか当たらない子へ)

もう6の段階である男の子は赤白帽子の色が濃くなっていた。

次回からスモールステップでよりゲームに近づけていく。

運動量の確保と、多種多様な動きを畳みかけるようにを心がけていく。

2012年10月31日水曜日

係活動のアイディア

係活動は、クラスの「文化」である。
だから、どんな係があってもいい。
私は、クラスで係の活動の条件を2つ出している。

①お金をかけないこと。

②誰か1人でも嫌な思いをすることがないこと。

これさえ守れればいい。
TV番組と同じで、「あったらいいな」であり、
興味のある子がその活動に加わればいい。

後期、29の係ができた。
前期は22。まさか増えるとは思わなかった。しかも7つもである。

今回もアイディアを私からもいくつか出した。

子どもたちの反応が良かったのが「ギネス係」だ。

何でもいいから、クラスの最高記録をためていくのである。
クラスで試しにやってみたのは、

◎定規なしで25cmの直線をひける

◎一番声を長く出し続けられる

である。
そんなことでいいんだ!という感じだ。
そう、こんなことかもしれないが、こんなことが案外楽しいのである。

2012年10月27日土曜日

「資料の調べ方」表に整理する(東書6下)

指導書第4時。

表に「正」の字を書いて整理していく内容だ。
作業自体は簡単だが、ミスが連発することが予想される。

表を読む。「①は53gだ」
「正」の字を書き入れる。「一」
表を消す。「×①53g」
表を読む。「②は……」

という具合に、往復運動を徹底させた。

「学習なのだから、方法も勉強しましょう。」
と趣意説明。

この内容は、算数の中でも比較的平易な内容である。
こういう内容は、もったいないミスが出る。
だからこそ、学習方法を徹底させる。
それが教師の仕事だ。

みんなが熱中「化石」の授業

6年生の理科で「化石」が出てくる。
標本を観察することになっているが、
さらに体験的な授業にすることができる。

栃木県「木の葉化石園」では学校向けに化石の原石を販売している。
5個入り1袋が500円である。
詳しくはホームページを参照してほしい。

これをマイナスドライバー(平たがね)とハンマーで割っていく。
そうすると、木の葉の化石が出てくる。

「原石」なので、中には化石が含まれていないものもある。
全体的に灰色のものは入っていないようだ。

「原石」なので、1つの原石からいくつも化石が出ることもある。


理科が好きな男子。
博物館で購入したと思われる、比較的安価な化石セットを持参した。
「持ってきていいですか?」と聞かれたので、
「参考になるから、ぜひ持ってきて」と答えた。
サメの歯、三葉虫、アンモナイトなど、小さな化石セットだ。
(本人曰く、1000円もしないという。確かに小さなものは安い)

今日、その化石セットを授業で見せたので、「持って帰ったら?」と聞いたら、
「今日(金曜日)は、荷物がいっぱいあるから、月曜日にする。」と言う。

それよりも、自分で原石を割って得た化石を大事そうに持って帰った。
その化石も、葉が1枚完全な姿ではない。半分以下の葉だ。
それでも、「これは持って帰る」と言って、手に握って下校した。

どんなに立派な化石セットより、
たとえ不格好でも、自分の手で得た化石の方が「宝物」なのだ。

理科を教えている者として、非常に嬉しくなった。

2012年10月24日水曜日

今日の体育の授業(体育館)

体育では、「運動量」の確保が絶対だ。

今日は、体育館での体育を行った。
「バスケットボール」の導入であるが、様々な動きを取り入れる。
開始20分後、ある男の子の赤白帽子は、
夏に外にいたのではというくらい、汗で色が濃くなっていた。

1 ジョギング2周

2 ダッシュ1周

3 体育館の縦を、行きダッシュ、帰りもダッシュ

4 行きスキップ、帰りダッシュ(以降帰りダッシュは共通)

5 行きうさぎ跳び

6 行きかえる跳び

7 行き四つ脚歩行

8 行きサイドステップ

9 行き「8」とは逆向きのサイドステップ

10 行きほふく前進

11 なわとび・前跳び

12 後ろ跳び

13 駆け足跳び 

14 前あや跳び

15 後ろあや跳び

16 前交差跳び

17 後ろ交差跳び

18 二重跳び

19 男女対抗二重跳びリレー

20 ドリブル・座ったまま・右手

21 左手

22 ドリブル・立って・右手

23 左手

24 ボールキャッチ・投げるだけ

25 床にバウンドさせてからキャッチ

26 1回転キャッチ

27 ゴール・板当てラリー

28 リング当てラリー

29 チーム対抗シュートゲーム・1人1つボール

30 チーム5つのボールで(この辺から「パス」が生まれる)

31 チーム3つのボールで

32 チーム1つのボールで

もうヘトヘトになり、「脚がパンパン」と言われた。
テンポ良く、指示を短く、どんどん運動させる。

2012年10月23日火曜日

「比例と反比例」の指導を終えて(東書6下)

今日で、「比例と反比例」を終えた。
明日からは、「資料の特ちょうを調べよう」に入る。
隣のクラスとは16時間ほど進んでいる。

テストの平均は95.3点(今年クラス最高記録!)

以前の教科書では、「比例」と「反比例」で単元が別であった。
どうせ、中学校に入ったらまた学習することである。
スモールステップで習ったことを確実にテストに反映させたい。

だから、今回も、「比例」を終えてテスト、
「反比例」を終えてテストというようにした。

この単元、比例定数がなぜ必要かとか、
比例定数とはこのようなものだということは出てこない。
東書の教科書も「問題解決的学習」に寄っているが、
ここまでは出てこない。

この比例定数に限らず、
算数の中には、仕組みそのものを知る必要のないことはかなりある。
向山氏は
「向山は、電気のつけ方は知っているが、電気がつく仕組みは知らない。」
というような例えをしたそうだ。

明日から入る単元は、導入のページが雑多な感じがする。
聞いていることは実にシンプルなのだが、非常に見にくい。
だから、簡単な表をこちらから提示し、表にまとめる作業を中心に進める。

2012年10月22日月曜日

道徳「少年の夢」

イチロー選手(本名:鈴木一朗)の小学校6年生のときの作文を用いた。
この作文は有名で、インターネットで探せばすぐに出てくる。

向山洋一・板倉弘幸編『小学校6年・教え方の基礎基本小事典』に直筆の資料がある。

「みんなの将来の夢はなんですか?
職業でもいいし、こんな人になりたいでもいいですよ。」

ここは簡単に発表させる。

「では、ある少年の作文を読みます。小学校6年生、みんなと一緒です。」

読み聞かせる。

「感想を書きなさい。」

感想をお隣や班と読み合わせる。
列指名で発表させる。

「この少年の夢は叶うでしょうか?それとも叶わないでしょうか?
予想します。もちろん、当てずっぽうでいいんですよ。」

わたしのクラスでは「叶う」という子が多かった。

「実は、この人です。」

もったいぶりながら、イチロー選手の写真を下から少しずつ見せる。
2012年に背番号が「51」から「31」に変わった。

「この作文を書いた人が、イチロー選手だと知っての感想を書きなさい。」

先ほどと同様。読み合わせた後、列指名で発表させる。

「イチロー選手が好きな言葉があります。」

  (     )は力なり。

わたしのクラスでは、誰一人知らなかったようだ。(これはこれで驚き)
しかし、「努力」「自信」などいい言葉は出る。

  ( 継 続 )は力なり。

イチロー選手の逸話を紹介する。

==========
イチロー選手は、スポーツだけが得意なだけではありませんでした。
お勉強の成績も優秀だったそうです。
中学校では、ほとんどの教科で「5」をとったとのことです。
有名な大学に行くよう言われたこともあるそうです。
==========

「授業の感想を書きなさい。」

最後にこういうことを付け加えた。

==========
イチロー選手のように、幼い頃から夢をもち、叶える人もいます。
しかし、人生の中で、色々な人や出来事と出会い、
中学生や高校生、またはその後になって夢が変わり、
そして叶える人もいます。
大事なのは、夢が決まったそのときから、努力することです。
だから、今、はっきりと夢が決まっていない人も焦らなくていいんですよ。
ただし、夢が決まったら、できるときに、できることを、できるだけやりましょう。
==========

最後の「できるときに~」は、大縄の練習のときからの口癖になりつつある。

授業を終えての感想では、自分自身もがんばりたいというものが多かった。
中に、女の子で1人、「またこういう授業をうけたい」という子がいた。

2012年10月21日日曜日

「柿山伏」指導計画(全4時間)(光村6)

こういう単元が、新しい教科書ならではである。
こういうところは、スマートにこなし、
授業時間としては軽重の「軽」にして、調整を図りたい。


第1時

「伝えられてきたもの」を読み、伝統文化を知る。
「柿山伏」のCDを聞く。


第2時

「柿山伏」のCDを聞く。(続き)
場面分けをし、グループで、発表したい場面を選ぶ。


第3時

音読練習
棒読みなら「△」、朗読なら「○」、狂言のように読めたら「◎」、
狂言のように読め、動きもつけられたら「はなまる」を伝える。


第4時

発表会
(余裕があれば)秋の俳句をつくる

2012年10月14日日曜日

「子ども同士は注意しない」の是非

近年、授業のユニバーサル・デザイン化が進み、
一昔前とは異なる学級経営が推奨されてきている。

もちろん、メリットばかりではない。
言葉の意味を履き違え、デメリットになるものもあるから、注意しなければならない。

さて、勤務校では、タイトルにあるように、
「子ども同士は注意しない」というルール(?)がある。


肯定的に捉えてみる。

いつまでもうるさい子、列に並ばない子など、
そういう子がいると、一番迷惑がっているのは教師ではなく、
そのお隣の子である。

そういう子が、
「おい!うるせーよ」とか
「おい!早く並べよ」とか、命令口調だと、ケンカに発展することは、
想像に容易い。

だから、「子ども同士は注意しない」というルールが生まれる。


一方で、否定的に捉えてみる。

「注意しない」が前面に出ると、
「自分のことだけきちんとしていればよい」という、
集団生活にあってはならない意識が定着してしまう虞がある。

「うるさいから、注意したいけど、注意しちゃダメなルールだから……」

こうでもなれば、教師が隅から隅まで眼を血眼にして見なくてはならない。

これでは、自分たちで自分たちの生活をよりよくつくっていくという、
集団生活における教育の最大の効果が発揮されず、
他人に無関心な態度を育んでしまう。


どちらも一理ある。

ただでさえ、世間は他人に無関心になってきたから、
「子ども同士は注意しない」の一点張りではダメなのだ。

だから、クラスの子たちには、
「声を掛け合いなさい」とか
「気付かせてあげなさい」とか言うことにしている。

その上で、「命令・禁止形」はダメだということを伝えている。

それでもなお、態度を改めない場合は教師が登場、というようにしている。


視点を変えれば、「子ども同士は注意しない」はルールの文言としてふさわしくない。
この文言そのものが、「特別支援」からはかけ離れている。

特別支援を要する子は、「注意しない」は理解できるが、
では、どういう行動を自分から起こせばよいのか分からない。

「友だちには、○○してね、というように優しい言葉遣いで話します。」

など、「しない」ではなく、肯定的な行動を示すべきなのである。


簡単な例でいえば、

「登校後は、ランドセルの中身をすぐにしまいます。」
「登校後は、ランドセルの中身をしまわないで遊んではいけません。」

というところだろうか。

特別支援コーディネーターを中心に、各校で特別支援に関する情報が出されると思うが、
文言を今回の記事のような視点でも見、鵜呑みをしないことも大切である。

2012年10月13日土曜日

反比例の導入(東書6下)

昨日から「反比例」の学習に入った。(第10時)

反比例の導入は、比例の判別から入るとよい。

向山洋一・板倉弘幸『小学校6年・教え方の基礎基本小事典』pp.86-89、明治図書、2001

この著書に詳しい。

最後の問題が反比例になっている。
比例ではないから「×」

そこで、
「表を見て、気付いたことを1つ書きなさい。書けたら見せにいらっしゃい。」

と言うと、
「xが2倍になっているとき、yは2倍になっていない。」
「xが2倍になっているとき、yは1/2倍になっている。」

などと出る。

全体で確認する。

これで反比例の定義を押さえる。

45分の授業であれば、第11時まで2時間分を1時間でできるだろう。
昨日は、都合、算数の時間が30分だったから、第10時分で終了した。

中には、
「x×yをすると24になる。」
という関係式に気付く子もいる。

そういう子の意見は、第12時「反比例の式」で登場するから、
そのときに取り上げるとよい。

2012年10月11日木曜日

ドンジャンケンの紹介

昨年、TOSS横浜の体育セミナーで、渡辺喜男氏が紹介していた。

校庭に適当なラインを1本ひく。
両端には男女がそれぞれ1列になる。
中央に向かって走る。
出会ったところで「ドーン」と言い手のひらをパチンと合わせ、じゃんけんをする。
勝った方が先に進める。
負けた方は、次の人が走ってくる。
先に相手の陣地に踏み込んだ方が勝ちである。

男女が自然と手を合わせるので、クラス作りに大いに役立つ。
そして、応援する子どもも盛り上がる。
負けたらすぐ出発しなければならないから、集中もする。

注意点は1つである。
陣地に入った入らないの判定は、教師が行うことである。
もうそろそろかなというところで、
「あと1人!」とか「あと2人!」とか基準を宣言する。

ラインを明確に定めれば、もちろん体育館でもできる。
校庭であれば、ラインを曲線にしたバリエーションもできる。

2012年10月10日水曜日

「なわとび」の指導は暖かいうちに始める

勤務校では9月下旬に運動会があった。

そして、6年生は10月の来週に市の体育大会があるから、
運動会が終わるとそれに向けて、演技や大会歌の練習が始まる。

その練習も終盤になり、通常の体育ができるようになってきた。

今年は、例年より早く、この時期からなわとびを始める。(今日が初日)

理由は、縄が体に当たっても痛くないからである。
真冬になってから始めると、体に当たったときに地味に深い痛みを感じる。

秋の気候が心地よい今なら、体にあたってもそうそう痛くはない。

2012年10月9日火曜日

「生き物はつながりの中に」(光村6)の指導を終えて

単元を入れ替えていたので、この単元がこの時期であった。

説明的文章は、とにかく文章の構造と、「問い―答え」を基本としている。

今回、「筆者の主張は何段落か」という学習で、非常に知的な展開となった。

読めば明らかで、「第7段落」である。
しかし、ここから一歩踏み込んで、「根拠」を問う。
つまり、どの言葉から判断したのかということだ。
言葉を問うてこそ、「国語」なのである。

「~きませんか?」という「問いかけ」があるから第7段落だ、
という意見が多かった。

そこで切り返す。
「第1段落、そして第2段落にも問いかけがありますが、
そうすると、この2つの段落も主張ですね。」

※第1段落=「イヌ型ロボットを知っていますか。」
※第2段落=「イヌとイヌ型ロボットは同じでしょうか。」(←うろ覚え)

子どもたちは、あれこれ考える。
私の言ったことに対して、
「いや、そうじゃないんだけど、なんっていうか、その……」
という状態である(笑)

時間がきて聞いてみると、なるほど!と思えるものが2つ出た。


【その1】文章の構造に着目

第1段落と第2段落の「問いかけ」は、その後に「答え」がある。
しかし、第7段落の「問いかけ」は「答え」がない。
だから、第7段落は質問じゃなくて、主張なのだ。


【その2】「問いかけ」の内容に着目

第1段落と第2段落では、「知識」を聞いている。
しかし、第7段落では、読者に考えてほしいことを問いかけている。


そして今日、自分の考えをノートに書かせ、授業を終えた。

勤務校では、「平和のとりでを築く」を最初にやっているので、
自分の経験などを織り交ぜて書くことは、事あるごとに言っている。
今回も、そうするよう指導した。

2012年10月4日木曜日

「土地のつくりと変化」で好きなだけさせる

勤務校周辺には、地層が確認できるような崖がない。
よって、ボーリング試料を用いての観察になる。

しかし、この試料も班の数だけ十分にはない。

観察グループを前半・後半に分ける。

では、観察ではないときに何をさせるか。

校庭を掘らせる。好きなところを、好きなだけ。

条件をつける。

(1)掘った場所は必ず埋め、固める。

(2)体育などの授業をしていたら、邪魔をしない。

「好きなだけ」というのが子どもたちの意欲を掻き立てる。

ただし、1ヶ所には限定させない。
必ず2ヶ所以上を掘らせる。変化を比べる。
校庭でも、その変化は十分だ。

校庭は人工的に造ったものだから、地層の学習には向かない、
という意見があるだろう。それも一理ある。

しかし、この活動は、どちらかというと、
自分たちの身近な地面を掘ってみることで、興味をもたせることにある。
人工的かもしれないが、「層」が確認できる。

思いもよらぬ場所を掘り、意外なものを発見した班。
層があることを発見し、それが分かるように削り取った班。

いずれも、理科室からシャーレを持ってこさせ、それに大事にしまわせた。

もう学者になった気分である。

その子たちは、とても満足そうに、そして大事にシャーレに試料をしまい、
理科室に持って行った。

全ての授業をこのように開放的にできるわけではないが、
少しのヒントになったらと思う。

2012年10月3日水曜日

「比例と反比例」第4時・第5時(東書6下)

今日は、「比例のグラフ」の授業をした。
指導書では、第4時・第5時と2時間扱いである。
これを1時間で扱ってもなお、数分余った。

グラフを書くこと自体、子どもたちは慣れている。
4年生のときに「折れ線グラフ」を学習している。
そのほか、健康手帳などでも、グラフを書いている。

だから、「とっても簡単」と言って、どんどん進む。
ただし、x,yのどちらかに値を代入して、もう一方の値を求めるとき、
以下を基本形にしている。

y = 4 × x
     ↓
y = 4 × 0.5

 = 2

この基本形で、全ての問題が解ける。

9ページが終わった時点で、子どもたちは10ページをめくっていた。
何かしらの「まとめ」の文章を予想していたのだろうし、
そうすることが、学習の自然な流れだと、子どもたちが感じていたのだ。

ここは、2時間で扱わず、1時間で扱った方が自然の流れになる。

2012年10月2日火曜日

専科の指導力

今や、小学校では「専科」が当たり前の存在になった。
自治体や学校によっての違いはあるが、
「理科」「音楽」「図工」「家庭」が多いのではないだろうか。

私は、専科ではないが、学年の理科を担当している。

私は、一度でも自分の授業時間で起こった他クラスの(ちょっとした)問題を、
学級担任に不満として漏らしたことはない。

なぜなら、その時間の責任は、全て私にあるからだ。

そのときできなかったのは、私の指導力不足が原因である。
ただそれだけ。他に依るところなどあるわけがない。

委員会活動やクラブ活動の指導でも、同様だ。
報告ならするかもしれないが、それを学級担任のせいにはしない。

しかし、教え方が下手な教師に限って、責任を学級担任になすりつける。
授業がおもしろくないから、そういう状況になる。
おもしろくなかったとしても、躾ができればそういう状況にはならない。
(私は、専ら後者だ。これはこれで課題である。)

そんな学級担任のせいにするのなら、専科をやめればいい。
学級担任に戻ればいい。専科としての仕事が成り立っていないのだから。


それに、こんな教師がいる。

担任が見ていないところで、トラブルが起こったとする。
それを、別の教師が見ていたとする。

そうすれば、その教師だけが指導をすればいいのだ。

そこで「複数対応だ」と、訳の分からないことを言って、
担任やら、学年の教師やら、同じフロアの教師やらを呼ぶ教師がいる。

私は、それに巻き添えをくらい、5対1の状況に「いさせられた」ことがある。

1対1でも、教師と子どもなのだから、教師が有利に決まっている。
それを5対1にまでするのだ。明らかに教育的配慮を欠いている。
これはもはや「指導」ではない。「拷問」だ。

この「複数対応」を声高々に言う教師は決まっている。

授業が下手な教師。
褒めない教師。
趣意のないルールをつくる教師。
一部の学級担任ではない教師。

問題を起こした子にだって、プライドはある。
担任に見られていないのなら、担任に知られたくないのだ。

相手は、たかだか生まれてこの方、十数年しか生きていない子どもである。

それを警察ではあるまいし、執拗に「指導」という建前で、取り調べをしている。

私には、全く理解できない。
私が管理職なら、保護者に「やり過ぎだ」と言われれば、
「そんなことはありません」と、突っぱねる自信はない。

私は一度としてこの複数対応をしたことがない。

私が目撃したのなら、私が状況を把握して、事実を確認し、
必要であれば謝らせるなどの指導をする。
たまに複数対応が頭にある一部の教師が寄ってくるが、
私はその人たちに話を一切振らない。

子どもだって、状況を知らない人にあーだこーだ言われても納得いかないだろう。

私だって、その場を見ていないのに、「先生、何かありますか?」と話を振られても、
心のこもった指導はできない。
そのときの何がいけなかったのかが分からないのだから当然だ。

2012年10月1日月曜日

懇談会を企画する

今日は、懇談会(授業参観なし)があった。
参加者は12名。隣のクラスの3倍だ。

とにかく人を集めたいと工夫した。

①学級だよりで何度か呼びかける

「来てください」「楽しみにしています」などと何度か書く。

②内容を予告する

次第を1週間前には決め、その次第を学級だよりで知らせる。

③内容を吟味する

内容もおもしろい方がよい。
今回は「お子さんのこと知っていますか?アンケート」
「いじめをしない子に育てる教育・子育て」を大きな柱とした。
音読発表会をしたのなら、その映像を流す手もある。

④終了時刻を明記する

学級だよりに明記して知らせる。
今日は16時までと知らせた。
もちろん時間を守った。授業時間と一緒である。

これらは、来た人が得をする内容である。
来た人が「おみやげ」を持って帰れるようにする。


職員室では矛盾した会話が繰り広げられる。


懇談会前

「明日懇談会か。緊張するなあ。あんまり人が多くないといいなあ。」


懇談会後

「ちっとも人が来なかった。全く何を考えているのかねえ、最近の親は。」


私にはよく分からない。
懇談会は確かに緊張する。だけど、来てほしい。
担任と保護者とが顔を合わすことのできる貴重な場である。

2012年9月29日土曜日

「比例と反比例」第1時(東書6下)

金曜日から「比例と反比例」に入った。
他のクラスは、まだ「速さ」をやっている。
指導書では、「角柱と円柱の体積」まで終わらなければならない。
そのかわり(?)、我が学級は国語のペースを上げなければならない。

導入のページを扱う。
本題に、導入のページが取り扱われているからだ。

①~④までパターンがあるが、全て扱っていては時間がなくなる。

と考えて、④だけ扱った。
教科書の本題に関係する部分だけだ。

「比例」については、他の単元でも度々出てきているので、
子どもたちもいくらか慣れているようだ。

④の表を埋めていく。

1分、2分はテンポよく聞いていく。
隣のページの水槽の水の部分に色を塗らせる→表に書き込む
という流れだ。
「2分」が終わったところで、

「もうみんな賢いから大丈夫だとは思うんだけど、念のためね」

と言って、「3分」も一斉指導で行う。

「4分」からは自分たちで埋めさせる。

あとは、指導書の第1時のところまで授業して終えた。

2012年9月28日金曜日

タテの関係をつくる

勤務校には専科が2名いる。
今日、2人で協力して作ったというアンケートを見せられた。

授業中に、担任のときと態度が変わる児童に困っているという。
それによって、まじめにやりたくても困っている児童もいるという。

だから、アンケートをとり、まじめな子の困り感を書かせ、
そして、必要に応じて、その原因となる子を、専科と担任とで面談したいそうだ。
(これは一種の拷問に感じる)

原因ははっきりしている。

「タテの関係を、授業を通してつくることができていない」ことだ。

もっと簡単にいえば、教師の授業技量の不足である。

わたしも、学年内ではあるが、理科を3クラス分見ている。
しかし、困ることはない。
授業のルールをつくり、タテの関係をはる。
ときには、詰める。

そこで、教師の権威を確立する。

ただし、怖かったり脅しに近い指導だったりするわけではない。

褒めるところではしっかり褒める。これが大事だ。

褒めてくれるから、子どもたちはついてくる。


運動会で、演技を5・6年生合同で行った。
人数にして200名だ。一斉指導の主担当がわたしであった。

合同練習は片手で数えられる程度である。

そこでも、タテの関係をつくる。

話を聞かせるときは「体育座り」
1人でも姿勢がつくれていなければ、話を始めない。

そういうことを繰り返す。

合同練習も仕上げに差し掛かったある日。

200名が入場の位置に集まっている。

並んではいない。
ただの集まり。
烏合の衆。
ややうるさかった。

しかし、普段からタテの関係をつくっているから、
わたしが近付いただけで、200名がしんと静まった。


崩してはいけない関係がある。
その関係も、一度つくれば継続するものではない。
毎日のように、崩れるきっかけは訪れてくる。

それを見逃してはならない。
一度も、その関係を崩すような対応はしない。一度もだ。

2012年9月27日木曜日

長縄への挑戦

市の体育大会が来月にある。

クラス単位で取り組むのは「長縄」だ。

目標は300回。200回を超えることはできる子たちだ。

だから、意地でも毎日跳ぼうと決意した。
記録をとらなくてもいいから、とにかく毎日。

今日、放課後に有志で練習していると、
他学年の先生が2名、指導に加わってくださった。
ありがたいことだ。

1、2、3は普通に回し、
4から早回しのペースをつくる跳び方を教わった。
放課後に残ったメンバーの中には、
なかなか得意ではない子もいる。
(得意ではないから残ったのか…だとしたら素晴らしいことだ!)

何回か繰り返しているうちに、慣れてきて続くようになってきた。
あとは、先頭の子がすっと入れるようになれば、いけそうだ。
早速、明日から取り入れていきたい。

2012年9月26日水曜日

「比例と反比例」に悩む

今日は、雑談。

金曜日から「比例と反比例」に入る予定。つまり下巻に入る。

これが教科書を見て驚いた。
まず、配当時数の多いこと。およそ1ヶ月がかりだ。

そして、内容の複雑なこと。

言葉こそ出てこないが、
「y=a×x」の式が出てきて、比例定数aが「決まった数」
というようになっている。
そして、グラフまである。

教科書も、ぱっと見た感じでは、難しそうに見えるし、
指導書の時間配分も1ページ1時間のようになっていないページが多い。

こりゃあ、対策を綿密に立てないと。できるだけ簡単にできるように。

2012年9月25日火曜日

応援団の事後指導(後日に行う指導)

月曜日は代休。
今日、応援団の「解散式」を行った。

ここで、もちろん今までの頑張りを褒める。讃えるほどに。

そして、はちまきに一工夫させる。

はちまきの隅の方に、
「2012年 団長 ○○○○」
のように、名前を記させる。

これが数年経つと、「伝統」の応援団グッズになる。

自分が応援団にいた証だ。
応援団で精一杯汗を流した証だ。
後輩はきっと大切に使うだろう。
10年後、勤務校にいるわけではないが、
きれいに使われ続けていたら、きっと価値の高いものになるだろう。

2012年9月24日月曜日

応援団の事後指導「終了直後の指導」

応援団には、とにかく「脇役」と言い続けてきた。
それなのに、運動会の間、ずっと声を張り上げて応援し、盛り上げた。

運動会が終われば、その頑張りをぜひケアしたい。

そして、教育はタイミングである。逃してはいけないタイミングがある。

閉会式が終わって、すぐに応援団を集める。
片付けが始まった中、色ごとに集合写真を撮る。

こればかりはこの日でなくてはならない。
運動会後の、安堵の表情だったり、達成感だったり、疲労感だったり、
そういった表情が大切である。

こういう教師がいる。
「保護者も写真を撮りたいのだから、応援団だけというのはちょっと……」

保護者の写真とはわけが違う。

我々は、あくまで「教育活動」の一環として写真を撮る。
だから、この写真には子どもたちの成長につながる意味がある。
これだけやったぞ、という瞬間を残す。
そして、廊下に掲示する。
自分たちは改めて達成感を感じるだろうし、
全校の他の児童の中には、「憧れ」を抱く者が出てくるかもしれない。

親が撮るのは「思い出」のためである。

だから、教師が撮るのとは意味合いが全く違う。

2012年9月23日日曜日

午後の応援合戦は「パフォーマンス」を取り入れて!

昨日、勤務校の運動会が無事に終わった。
今日は雨だから、本当に天気に恵まれた。

これまで、勤務校の応援団は、どちらかというと、
「定型」をなぞらえる、謂わば台本通りに行うものであった。

しかし、自分たちで創り出し、工夫することで、さらにやる気が上がる。

今年度、主担当になったから、そこを変えようと思った。

そこで、午後の応援合戦に「パフォーマンス」を取り入れた。
「勝ったーコール」をしたあとに行った。

各色に団長扮するゲストが登場。
三輪車レースで午後の勝敗を占う。
しかし、漕ぎにくいためズルやケンカが起こる。
そこで、校長が制裁し、「正々堂々戦う」ように説教。
「午後も頑張りましょう」とマイクパフォーマンス。

午前中は、伝統的なかっこいい応援スタイル。
なので、午後にちょっとした「笑い」を入れようと思った。

お昼も食べて、少し眠気が襲ってくる頃。
こういう「笑い」でさらに盛り上げたかったから入れた。

団長を扮装させたのは、扮装させないと、
「団長がズルをしていることになるから」である。
団長は正々堂々のシンボル。団長にズルをさせてはならない。

2012年9月20日木曜日

道徳「ロンドン五輪男子競泳400メートルメドレーリレー」

道徳のオリジナル資料を作成した。
構想は先日参加したセミナーで紹介されたもの。
自分でパワーポイントにまとめた。

概略は次の通り。

北島康介選手に焦点を当てたもの。
100m・200m平泳ぎで3連覇がかかっていたが、成し遂げられなかった。
コーチ曰く「泳ぎを披露した瞬間、企業秘密ではなくなる」とのこと。

残された種目は「400メートルメドレーリレー」

北島選手以外の選手(入江・松田・藤井各選手)は、
「康介さんを手ぶらで帰すわけにはいかない。」を合い言葉に練習に励んだ。

北島選手も「もう足を引っ張れない」と緊張の面持ち。

結果、銀メダル。
チームの思いが一つになると、普段以上の実力を発揮する。
それが、タイムにも如実に現れた。

4選手のタイムは、個人100mのタイムよりも上がっている。
北島選手にいたっては、リレーでのタイムが個人戦で発揮できれば、
金メダルをとっていたタイムだ。

運動会が土曜日に控えている。
みんなで心を一つにすることのすごさを実感させたかった。

2012年9月18日火曜日

「評価」のさらなる具現化

本校は2学期制なので、成績を提出した。
評価する材料はあっても、乏しさを感ぜざるを得なかった。

だから、同僚の評価方法を見て、真似するところから始めることにした。

それは「座席表」の活用である。
わたしは今まで名簿を使用していた。
それを座席表に変えた。
一時期、座席表を使っていた時期があったが、
授業中に記録などできないと思い込み、
それならまとめて記述できる名簿にしようとしていた。

だが、授業風景を蘇らせると、
「あそこの席に座っている……」と詰まることが度々あった。

だから、映像として思い起こすときの助けになるかな、
と座席表に切り替えて、今試している最中だ。

座席表は使い捨て。
記録を、評価を観点別に転記するためのオリジナル閻魔帳に転記する。
そして、座席表を捨てる。

早速、今日から実行している。
何かおすすめの方法があれば、コメントをしていただきたい。

「誰が」叱るか

自分のクラスではない子が、目の前で悪さをしたとする。

さて、どうするか?

A:自分が話を聞き叱る。
B:担任などを呼んで複数対応する。

わたしは、無論「A」である。

なぜか。
目撃した人に叱られる方が、叱られる方も納得いくからだ。

見ていない人に同席されたって何の効果もない。
むしろ、叱られる方を晒し者にしている。
叱られる方にだって、守ってやらねばならないプライドがある。
それはもうズタズタだ。

ましてや、たかだか十数年生きているか生きていないかの子どもを、
いい年した大人が複数で囲むのである。状況を見てもいないのに。
一種の「いじめ」である。

見た人が叱る。
ドラえもんに出てくる「雷さん」がまさにそうだ。
決して、のび太の自宅までは行かない。

見てもいないのに、「担任だから」の理由で呼ばれても、
見てもいないのだから、叱る気になれない。

2012年9月16日日曜日

今日の記録

今日は、学校で行われた敬老会にクラブの子どもたちが参加するので出勤。

一段落したところで、ついでにと雑務を片付けた。

・理科の授業準備
週明けから「月と太陽」に入る。
今まで指導書より1ヶ月遅れていたのを、なんとは半月遅れ程度に回復。
1時間でも2時間でも授業ができれば入れる。その積み重ねが大事。
今週は「○○(行事)」があるからと、授業をしないと大変なことになる。
本校は視聴覚室がないため、理科室が一番の暗室になる。
他学年との理科教室使用割り当ての調整を火曜日に行う。

・学年だより
10月号の担当。書きかけていたものを一気に仕上げる。
あとは必要なところを専科等に埋めてもらうだけ。

・写真印刷とラミネート処理
クラスで集合写真を撮れば、必ずA3に印刷してラミネート。
そして、教室後方上部に掲示する。
写真にみんなと写っている、その事実が、子どもにとって「居場所」確認になればとの思い。
何枚か揃ってくると、なんだか温かい雰囲気が教室に漂う。
ただし、授業中に子どもの目に入ってしまう掲示場所は避ける。
授業中は、あくまで教師と黒板に集中できるように。

・応援団、芸術鑑賞教室などちょっと先の仕事の書き出し
学級のことは2週間先、それ以外のことは1ヶ月先を見通せばだいたいこなせる。
いつも通り、付箋1枚に1つを書き出し、机に貼る。


火曜日は空きが2時間ある。
学級だよりと前期学級経営案の反省を書く予定。
こういうときに限って、補欠が入ることが多い。
まあお互い様なので仕方のないことではあるのだが。

2012年9月15日土曜日

応援団指導のポイント

今年、応援団の主担当になった。
自分の所属する「色」の指導もあるのだが、
それは、同じ色の応援団担当の先生に任している。
自分は、「応援合戦」など全校にかかわる部分の指導だ。

子どもたちが、応援歌、振り付けなど色々と考えて、話し合いを経て決定し、
応援合戦の練習で、他の色に披露することになる。

そのときに、もちろん「褒める」のであるが、
「大げさに」褒めるのがよい。

「そんなこと、先生は思いつきもしなかった!」
「本当に、よく考えたな!」

など大げさに褒めることで、自分たちに自信がつく。
さらに工夫しようという意欲につながる。それも学年に関係なく。

昨日、全校練習が行われ、応援合戦も行われた。
他の色が応援を披露している間の、待つ姿勢も考えさせた。

それを頑なに緩めることなく保っている。

それが全校の雰囲気をつくりあげ、1年生ですら真剣に見入っていた。
団長の声が裏返ろうとも、笑う子はいなかった。

たくさんの先生方からお褒めの言葉をいただいた。

当日が楽しみである。

2012年9月12日水曜日

クラスに絶対伝えなければならない連絡を漏らさず伝える工夫

教師が、毎日必ず目にするものに記したり、
ポストイットに書いて貼っておくと、絶対に漏れがない。

わたしの場合、「健康観察表」にポストイットを貼り付ける。

ノートだと開かない日があるのだが、
健康観察表だけは、どんな日であれ絶対に開く。

連絡しなければならない
  ↓
目にすれば必ず連絡する
  ↓
毎日絶対に目にするものにあればよい
  ↓
(わたしの場合)健康観察表だ!

2012年9月11日火曜日

教師の服装

わたしは、教室での授業は基本的にスーツである。
例外として、4時間目が体育のときは、2時間目後の休み時間に着替える。
3時間目が国語・算数でも、このときばかりはジャージである。
要は、子どもたちと一緒の服装をする。

子どもと同じ行動をするからこそ、子どもたちは納得するし、
わたしの方が早く着替え終わろうものなら、もうしめたものである。
なぜなら、子どもたちが、校庭なり体育館なりから教室へ向かうのと、
わたしが更衣室へ向かうのとでは、わたしの方が距離があるからだ。

ずっとジャージの先生に「早く着替えなさい!」と言われても、響かないだろう。

服装については色々な考えがあるから、わたしのも一考えである。

わたしが、このようなスタイルを貫こうと思ったのが、ある先生の言葉である。

「子どもは、先生を通して社会を見ている。」

なるほど、民間企業に勤めている父親のほとんどはスーツで出勤するから、
仕事をしている先生もスーツである方が、社会人はスーツが基本が分かりやすい。
服装にも、ポリシーなり意図なりが必要である。

個人的な話だが、ジャージを着るとどうも気持ちが緩んでしまう(着慣れていないため?)のも、
ジャージを普段着とすることができない理由の一つである。

2012年9月10日月曜日

CM応援歌

今年、応援団の主担当になった。
去年も一応担当だったのだが、記憶がない(笑)

今まで、もう劇に近いくらいシナリオが完成しすぎていた。
だから、今年はもっと子どもたちが自由にできる部分を増やした。

その一つが「CM応援歌」である。

「応援歌」の条件は、
「誰もが知っている曲」であることである。


そうなると、ドラえもん、サザエさん、アンパンマンなど、
だいたい曲は偏ってくる。
それに1曲が意外と長く、歌詞が覚えられない。

「CM曲」も誰もが知っている曲である。
しかも、15秒という時間で使われている曲だから、
長くない。だから歌詞も長くならない。わずか数分で覚えられる。

ちなみに、今年の応援団で用いられた曲は、
「グルコサミン+ガリガリ君」「クリアアサヒ」「トリスのハイボール」である。
(酒類が多いことに笑った)

1年生でも、わずか5分程度で覚えてしまった。

応援団には、振り付けも考えさせる。
(これは、全校が覚える必要はない)

特に低学年の子は、歌の練習なのに、勝手に振り付けも覚える。

大声で歌える。

おすすめである。

根本正雄先生ら、たくさんの先生が実践されている。

2012年9月6日木曜日

「速さ」の指導~面積図or数直線or公式~

「速さ」も予定時間の半分を授業し終えた。

この単元に臨むにあたって、指導法をだいぶ迷った。
タイトルにある通り、3つのどれを柱として指導するかである。

面積図か数直線でいえば、好みは数直線だ。

なぜなら、数直線の方が関係性が明確であるからだ。
面積図もいいが、この学習内容ならば、関係性を図式化した方が、
子どもたちの思考のイメージが強くなると考えたからだ。
教科書にも数直線が載っている。

しかし、教科書のメインは「公式」である。
「速さ=道のり÷時間」と「道のり=速さ×時間」の2つが「公式」として登場する。

ぎりぎりまで迷ったが、教科書通りにと「公式」を扱ってみることにした。

「速さ=道のり÷時間」いきなりわり算だと抵抗がある子どももいる。

だから、最近では、
「速さ×時間=道のり」を柱にして授業している。
まずかけ算の式に表してから、わり算で答えを求めることに子どもは慣れている。

例えば、
X×2=6
X  =6÷2
   =3

というと子どもたちは案外すらすら解く。

もちろん「公式」は毎回書かせる。

面積図と数直線のさらなる効果的指導法についても、今後も模索してみたい。

2012年9月3日月曜日

「速さ」の内容への疑問

算数は「速さ」を学習している。

教科書は東京書籍だが、2つ疑問がある。


【その1】内容の網羅

教科書では、「道のり÷時間=速さ」「速さ×時間=道のり」が
「公式」として登場する。
しかし、「時間=道のり÷速さ」が出てこない。
時間を求める内容は、「速さ×□=道のり」という形で出てくる。
それならば、「速さ×時間=道のり」の1つのみを公式として、
「速さ」と「時間」を求める内容は、この公式に当てはめればよいのではないか。


【その2】公式の順序

先に述べた通り、2つの公式が出てくるが、
登場の順序も先に述べた通り(速さを求める→道のりを求める)である。
かけ算の「道のり」を求める公式を最初に出し、
次にわり算の公式の方が、説明がしやすいのではないだろうか。


数学者、算数科教育学者ではないので、意図が分からない。
幸いにも、母校の教授が執筆者の一人なので、
質問してみるのも手かもしれない。

2012年9月2日日曜日

「色」に気を付ける

わたしは、子どもが見る「色」には相当気を遣う。

【教師の服装】
わたしは、通常の授業で、原色の赤や黄、ショッキングピンクなどは着用しない。
これらの色は、その色そのものに強い力がある。刺激がある。
すると、子どもたちの眼は自然とその色にいく。授業どころではなくなる。
どんなに賢い子でも、ふとした瞬間に眼がいく。
だから、わたしはダーク系のスーツに、色の淡いシャツを着る。
ネクタイの色もコーディネートとの兼ね合いもあるが、過度な色はつけない。

【掲示物の色】
自分でつくる掲示物に、先ほどのような色は用いない。
基本的には淡い色。マジックの文字も目立つ。(黄に黒は映えるが、基本的にということで)
しかし、配布される掲示物の中には、意図が全くないものもある。
勤務校でいえば、生活目標がなぜか刺激的な色だ。
しかし、掲示しないわけにはいかない。
掲示するにしても、誰の目につかないところでは意味がない。
なので、わたしは後ろにある(ランドセルをしまう)ロッカーの上にある掲示板に掲示している。

【磁石の色】
教師人生長いものだから、思い切って白20個を自費で購入した。
基本的に、白は何も邪魔しない。
拡大したものも白い紙に印刷されるから、違和感がない。
何か目立たせたいときにはカラーマグネットを使う。
わたしのクラスでいえば、教室の後ろの鉄扉に給食当番表がある。
日直の子どもの表の氏名に、カラーマグネット(今は緑)を貼っている。
帰り際、次の日の日直の子にマグネットを移すまでが日直の仕事だ。

授業中、黒板にいかに集中させるかが原則である。

2012年9月1日土曜日

「自尊心」を高める。

セミナーの度に、「自尊心」をテーマに話される先生がいる。
聞く度に、その先生のクラスの明るい雰囲気がイメージされる。
「Happyな先生に子どもたちはついていきます。」
この言葉に、胸に棘が刺さる思いがした。

夏休みが明けて、最初の1週間が終わった。
この週、とにかく事あるごとに「褒める」ことに徹した。
叱ったことは一度もない。
若干の注意があったが、それも数回程度だ。
数回の注意程度で、解決できる程度の落ち着きだったのだ。

いつか「叱る」ことが日常化してしまうと、
なかなかそれを止められない思いが、わたしの場合はしている。
だから、こういう長期休み明けこそ、自分が一教師として、
どう振る舞うべきかを考え直し、行動に移すことのできるチャンスなのだ。

偶然にも、この週にとらなければいけないアンケートがあった。
放課後、学年の職員とアンケートの結果について話すことがあったが、
推察で、わたしのクラスが、「学校は楽しい」「クラスは落ち着いている」
と回答した子どもの数が一番のようである。

ある自尊感情のあまり高くない男児がいる。
例えば、先の「学校生活は楽しいか」という設問に対しては、
いつも「楽しくない」の最低評価まではしないが、
「あまり楽しくない」という位置の回答をしている。

しかし、今回、「まあ楽しい」のプラスに傾いたのだ。

わたしは、今年度、この男児の自尊感情を高めることが、
学級経営の裏の目標の一つであった。
やはり、目標を具体的に定めることで、クラスを本当に少しずつ、
プラスに傾かせることができるのだと思う。

本校は運動会が今月にある。
やはり、日常でも行事でも、「自尊心」を高めることは重要だ。
そのためには、「褒める」ことが一番なのである。


**********
このアンケートでは、設問の言葉に無理がある。

>>あなたのクラスは落ち着いていますか?

クラスが「落ち着いている」という一種の例えが理解できない子どもがいる。
授業中も、休み時間も、イベント時にもおとなしくいる状態を、
「落ち着いている」と捉えてしまう子どももいる。

そうではない。
「けじめがありますか。」とか
「授業と休み時間の切り替えができていますか。」とかの方が、
少なくとも「落ち着いている」よりは分かりやすいと思う。


アンケートをとることは、よくとられる手法だが、
教師が作るアンケートには、練られていないものが多すぎる。

2012年8月29日水曜日

シルバーの3日間【第3日目】

時間割
朝:漢字スキル
1・2時間目:体育(水泳)
3時間目:算数
4時間目:国語

国語の学習を今日から開始。
単元は「感情」「生き物はつながりの中に」第1時。
リード文には、「文章と対話」の文字。
抽象的な意味を具体的にさせる学習がメイン。
ちなみに、百人一首も今日から開始。
これで、日常のパーツがほぼ揃いました。

算数は指導書の第2時を。
予定より20分早く終了。バラプリントはまだできない。

明日から給食・清掃開始。
これで、日常のパーツが全て揃う。
ここまでの下ごしらえをしたという3日間だ。

漢字学習で画数を唱えたり、ノートを丁寧に書いたりすることを
中心に、今日も「褒める」ことに徹した。
やっぱり「褒めている」方が気は楽です。
どうしても許せないところだけ叱る、そんな教師になりたいと実感。

2012年8月28日火曜日

シルバーの3日間【第2日目】

時間割
朝:集会
1時間目:英語
2時間目:算数
3時間目:体育(学年合同)
4時間目:学活+漢字

2時間目は算数。「速さ」に入る。
持ち物やノートの趣意説明を改めてする。
とても丁寧に書けている。褒める。
問題文の読み方も、声に張りがあり揃っていた。
もちろん褒める。
指導書通りのところまで終わった。

4時間目は学活。
運動会の係を決める。
また、日常の当番活動(配り、電気、司会など)を決める。
我がクラスは決め方はいつも同じ。
第1希望→人数枠内に入った者は決定。多いところはじゃんけん。
→負けた人の第2希望→決定もしくはじゃんけん、というように決める。
もう慣れたものだし、じゃんけんは責任の所在がないから、
決めるにしても盛り上がる(推薦、投票とは全く違う世界だ)。

今日は学習中の姿勢について褒めた。
漢字学習も、よく画数を唱えられていたクラスの雰囲気を褒める。

今日、休み明け初めて宿題を出した。
明日は宿題についての詰め、そして算数の授業を頑張りたい。
一応、国語の学習にも入る。
国語は「生き物はつながりの中に」である。
単元を入れ替えたので、今の時期に実施することになったが、
時数を計算すると、国語は1単元分くらい指導書の予定より遅れている。

2012年8月27日月曜日

シルバーの3日間【第1日目】

今日から学校再開。
子どもたちの声で不思議と元気が出てくる。
2学期制なので、一応区切りはついていないが、
やはり長期休みで一区切りというのが自然だろう。
私も旧2学期開始で、気持ちを新たにした。

子どもたちもきっと同じ心境である。

今日は、とにかく「褒める」ことを心がけた。

最高学年、朝会の参加態度は文句なしに全校で一番。
クラスでの話の聞き方もよかった。
2時間目の学年体育も動きが揃い、褒めた分だけ伸びていく。
技術的な指導はほとんどしなかった。
褒めたら勝手に自分たちで演技を完成させていくのだ。

しかし、計画を立てなかったわけではない。

以下、簡単にこんなふうに第1日目を計画した。

時間割
朝会(長引くかもしれない?)
1時間目:学活(所信表明)
2時間目:体育(学年合同)
3時間目:国語(50問テスト)・学活(提出物回収など)
4時間目:学活(続き)

1時間目:学活
「黄金の3日間」で話したことを再び話す。
叱るとき、あいさつ、時間、言葉遣いなどなど。
「黄金の3日間」をしっかり計画立てていれば、
四の五の言わずに、もう一度繰り返そうと思っていた。
もし、直したいところがあれば、
「こういう問題があるから(趣意説明)、こういうクラスにしたい。」
といえばいいのだ。みんなしっかり聞いている。シルバーの3日間だから。

3時間目~4時間目は学級事務処理である。

・やらなければならないことを書き出す。(所謂To Doリスト作成)

・優先順位をつける。(効率の良い順番というのが必ずある。
締め切りの近いものから片付けていくのが一般だろう。)

・あとは処理していく。

セミナーに参加すると、タイムスケジュールを立てている先生がいる。
大まかなものならば効果的かも知れないが、
あまりにも細かい分単位だと、たぶん思う通りにいかない。
先生というのは、どちらかというと突発的に何かを言い出すから、
それに対応するだけの余裕をとるのならば、効果的かと思う。
わたしは、優先順位をつけるまでの方が気持ちにゆとりがもてる。

明日は、2日目。
絶対に算数だけは授業する。持ち物やノート指導で褒めるためだ。
ちなみに、単元は「速さ」。9月中旬からの単元である。
あるクラスは、まだ2単元も前をやっている。

2012年7月24日火曜日

長期休みは「はひふへほ」

夏休み、(秋休み)、冬休み、春休みという長期休業。
子どもたちの生活が、学校中心から、家庭・地域中心へとシフトする。

今年度は、生活指導担当になり、
夏休み前の朝会で、子どもたちに話をすることになった。

私は今までクラスでも「はひふへほ」を話している。

は  早寝・早起き
ひ  火遊びしない(夏場なら花火、冬場なら乾燥)
ふ  不審者に気を付ける
へ  勉強する
ほ  欲しがらない(=ねだらない、万引きしない)

テンポ良く出していく。

「『は』は何だと思いますか~?」などと聞いて間延びさせない。

テンポ良く出していくと、子どもたちは自分の頭で予想する。

そこで正解を告げると「あぁー!!」と驚きの様子だ。
ごちゃごちゃおしゃべりは一切なかった。
話も短く終えた。だから印象に残るものである。

どの休み前にも使える。
今年度はこれで通していこうかと考えている。

2012年7月23日月曜日

夏休みの事務仕事(個人)

夏休みの仕事の柱は2本。

・保健簿清書

・あゆみ下書き(本校は2学期制のため)

あゆみは、学級児童数を出勤日数で割り、1日に進める量を確定する。
(ちなみに、今年は1日2人分書くと余るくらい)

1日2人なら、じっくりと文章を考え、子どもの顔を思い出して作業できる。

2012年7月19日木曜日

筆記用具にこだわる

100均で売られている文房具と、文房具店で売られている文房具の比較である。
「えんぴつ」「赤えんぴつ」「消しゴム」の3点についてだ。

消しゴムについては、そこまで差を感じなかった。

しかし、えんぴつと赤えんぴつについては、使用感がかなり異なる。
100均商品は、ざらつき、書いているとどこかつっかえる感じがある。
一方、文房具は滑らかだ。紙に吸い付く感覚さえある。

試しに、クラスの子数人に試してもらったが、
全員が「こっちがいい!」と文房具の方を使いやすいと言っていた。

100均商品は、「おもちゃ」同然である。メモに使うなら十分であろう。

しかし、子どもたちの仕事は「学習」である。
世の中の仕事は、それぞれの世界にプロの道具がある。
子どもたちにとっては、「文房具」がプロの道具でなければならない。

訳のわからないキャラクターが印字されている鉛筆よりも、
三菱やトンボなどのシンプルな鉛筆が良い。
学力の高い子は、軒並みこういう文房具を使っている。
親がそういう意識をもっていることも多い。

伝えるだけではだめなので、
個人面談期間中、親が待つ場所である廊下に「試し書きセット」を準備した。
その反応はまだ聞いていないが、体験してもらうことで、
少しでもわたしの思いが伝わればと思う。

校長はわたしの考えに深く賛同してくださり、
区の研究会で広め、学校中に広めようとしてくださった。
ありがたいことだ。
職員からは反応がかなりあった。

一昔前なら、100均すらなく、このような心配はなかっただろう。
しかし、モノで溢れかえる現代では、このような情報発信も必要である。

嘘だと思うなら、大した出費にはならないので、
文房具と100均商品を買い、ご自身で試してみるとよい。

学級だより50号到達

明日が夏休み前、最後の登校日だ。
明日で学級だよりが50号に到達する。達成感がある。

今月に入って、毎日のように発行している。
かなり家庭での話題の共有になっているようだ。

晩ご飯前に一緒に読む家庭。
子どもが渡すときに、一度読ませる家庭。
ちょっとした時間に、話題にする家庭。

活用の仕方は様々だが、良いことだけでなく、
悪いこと、考えたいことも伝えることで、風通しが良くなっている。

個人面談が今日で終了したが、「学級だより」が一番話題に登った。
読んでの感想がかなり寄せられた。書き手としては嬉しい限りだ。
意外にも(?)親は教師の考えを知りたいものなのだと教わった。

わたしは、A41枚にまとめる。
親が共働きで忙しい家庭もあるだろうから、読み切りタイプを心がけている。
写真があれば、写真は分かりやすく大きく載せる。
印刷するときも、写真がよりよく印刷される印刷機の順番を待つ。

とにかく伝えたいことを書く。
子どもにする「趣意説明」も合わせて書く。

「筆記用具」について書いた号が、区の国語研究会で配布された。
校長からは事後報告であったが、悪い気はしない。
区に発信された学級だより。そうそうあるものではないだろう。
それと同時に、職員全員にも配布された。(事後報告・笑)

この内容については、わたしも聞いたときは興味深かったので、
改めてお知らせしたい。

じゃんけん・くじ引きで決める

わたしは、大抵のことは「じゃんけん」で決める。

たとえば、委員会活動に、「運営委員会」「計画委員会」「中央委員会」などと
呼ばれるものがある。
児童会を切り盛りする中心的委員会だ。
かなりの数の教師が、「エリート」を欲しがる。
こればかりは「やりたい」と「できる」が違うのだという。

こういう話に、わたしは身の毛もよだつ違和感を覚える。

所詮は「小学校」内での話なのだ。
何をそんなにエリートばかりを寄せ集めたがるのだろうか。
他の委員会だって大事である。

一番疑問なのが、子どもたちを「できるようにさせる」のが教師の仕事である。
そこを楽しようとしているのだから、怠慢としか思えない。

こんな手順を踏んでいる学級がある。

  立候補 → いなければ推薦 → 演説 → 投票


一見民主的なようだが、小学生の投票など、所詮は「人気投票」なのである。

割とできる子たちの気持ちを考えたことがあるだろうか。
わたしの小学生時代は優等生に入るから、この点は力説できる。

普段から勉強できる子たちが選ばれる。
提出物も抜けなく出すし、トラブルもそうそう起こさない。
なのに、「推薦」などというまやかしで、嫌な役を押し付けられる。
普段、提出物も出さない、トラブルも起こす他の子は、
休み時間に何の悪気もなく遊んでいる。
こっちは、毎日のような集まりで休み時間がないようなものなのに……。

こういう点から考えている教師がどれだけいるのだろうか。

多くても十数年しか生きていない子どもたちに、
なぜ優劣を教師が主導となってつける必要があろうか。

2012年7月14日土曜日

後転の基本

6年生に試しに「後転」をさせてみた。
すると、見るに堪えない光景が広がった(^^;)
私は確かに「後転」をするよう指示したはずなのに、みんなゴロゴロ転がるばかり……。

即刻「ストップ!」と叫び、後転の指導を始めた。

後転は、「ゆりかご」から始まる。
ゆりかごの振れ幅を大きくしていく。
次は、後ろに転がったとき、脚を伸ばすようにしていく。
最終的に、脚をつき、手でぐっと押し上げると後転である。
(正座で着地してしまう子がいるが、これは後転ではない。)

かくして、後転できる人数をどんどん減らしていった。

個人面談で、子どもが家の布団でやってみせたという。
結果、布団ではうまくいかなかったようだが、保護者の話では、

「今まで、このようにやり方を教えてもらったことは初めてでした。」

と言うのだ。

体育は、「できる」から「楽しい」のだ。

教科書通りに教える(「拡大図と縮図」東書6上)

算数は、教科書通りに教える。
「問題解決型学習」のように、教科書を開かせないで、「自力解決」という名の指導放棄はしない。

特に算数の教科書はよく考えられて内容構成されている。
もちろん、鵜呑みにするわけではないが、思考の流れを重視して授業する。
だから、時には教科書の解く順番を変えるときもある。

個人面談期間中だが、ある保護者から
「算数が分かりやすいと娘が言っています。先生、お好きなんですか?」
と嬉しい言葉をいただいた。
また、別の保護者からは、
「自分から勉強するようになりました。」
とも言っていただいた。

教師として、本分である「授業」についてこう言っていただけるのは幸せなことだ。

わたしは、とてもハイテクな教材を使うわけでもないし、紙板書などもしない。

教科書通り(を目指して)教えているだけだ。

ちなみに、「拡大図と縮図」の平均点は90.3点。
「縮尺の利用」が難しかったようだ。

子どもの自尊心向上にもつながるのではないだろうか。

2012年7月13日金曜日

個人面談の工夫

今日から、個人面談(全員)が始まった。
本校は、昨年度からエアコンがついた。
自分なりの工夫を紹介する。


1 座席

カウンセリングの理念からすると、正対する形ではない。
直角に対するように配置する。
正面で座るというのは、一番親しい間柄でないと無理だという、心理学の論がある。
だから、正対はしない。
(学年の他2クラスは正対していた。信じられない。)


2 座席数

教師用にも保護者用にも2席準備する。
教師用は自身の席と、資料置き用の席。
保護者用のもう1席は、荷物置きか連れ添い用である。
今日の時点で、幼児連れ添いがいたため、すんなりと案内できた。


3 廊下の配置

廊下にも2席準備する。
ついでに「うちわ」も準備する。
こういう心遣いが大事だ
男の先生だからこそ、きめ細かいという効果があるか?(笑)
(学年の他2クラスはなかった。早めに来た保護者は立ちっぱなしか?)


4 学級だよりで予告

学級だよりで、えんぴつ・赤えんぴつ・消しゴムの試し書きを準備しておくと予告した。
100均商品と文房具店で売っている文房具の比較である。
少しの暇つぶしにはなる。
他に、子育てに役立つ本を置くのもよい。


5 時間の厳守

面談時間は全校で1人15分となっている。これを守る。
日々忙しい時間を調整して保護者は来ている。
だから、こちらも時間はきっちりと守る。
早め早めに前倒しできる分には問題ない。
早めにできるのなら早めに始め、早めに終わる方がよい。


6 出迎え・見送り

必ず出入り口まで出迎え、見送りをする。
若い教師はなおさら。


7 話させる

こちらも話したいことが山ほどあるが、とにかく話させる。
とりとめのないことでも、保護者に話してもらえれば、ある程度満足するものである。


8 話題の内容

基本的に褒める。褒めるからこそ、懇談会や次の面談に来てもらえるものだと信じている。
かわいい我が子だ。褒められて嫌な気分になる人はまずいない。
学校での課題は、よほど聞かれない限り、自分の指導の到らない点でもあるから、子どもを自分が指導する。

「拡大図と縮図」(東書6上)

単元末テストをした。
表だけなら、平均点は94.3点。
裏もいれると、88.5点だった。
子どもたちにはご褒美で90点越えを伝えた(笑)

「縮図の利用」が手間取った。
縮尺を利用して、実際の長さを求めたり、縮図での長さを求めたりする。
今日現在での『向山型算数教え方教室』でも、この指導法は掲載されていなかった。
今後、よりシンプルな指導法が求められる分野であるだろう。

これで、夏休み前の算数はとりあえず一段落。
他のクラスは、「比」を終えることでいっぱいいっぱいのようだ。

2012年7月12日木曜日

算数の進度

東京書籍6年の教科書、「拡大図と縮図」まで終わった。
指導書で1単元進んで終えることになる。(明日テスト)

他のクラスは「比」でぎりぎりなようだ。

何も特別なことはしていない。
ただ、「毎日」算数だけは欠かさずに授業をした。
1日に2時間算数をやるということは一切ない。
教え直しは1回だけしたが、1日に2時間算数をやったわけではない。

算数は、1日に2時間やることは好ましくない。積み重ねだ。

夏休み明けは「速さ」からスタートする。
年内には、算数のだいたいを終えたい。
年明けに授業をするとしても、1単元くらいにしたい。

2012年7月10日火曜日

長縄記録への挑戦1

理想は、1分間に100回、3分間で300回である。

でも、指導はスモールステップで。
まずは、連続で跳ぶというところであろうか。

特に女子は、跳んだら真横に抜けてしまう。
回し手に向かって抜けない。
縄は中心ほど大きな弧を描いているから、それでは引っかかりやすくなってしまう。

だから、コーンをおいて、通り道を強制してしまう。
これで、結構な数の子が、回し手に向かっていけば、走らずとも歩いて引っかからないことを体得していく。

2012年7月9日月曜日

「多数決」の是非

特活の先生は、だいたい「多数決」に否定的だ。
「全会一致」を好む。
わたしはそうではない。
数人でなら分かるが、30人の全会一致などあり得ない。

もちろん、説得しようと議論することは大切だ。
しかし、ある程度時間がきたら多数決をとる。
それ以外に決めようがない。
全会一致でないと、話し合いを伸ばしたり、翌日にしたりする場合がある。
折り合いがつかないのだから、時間を別にとらないとならないことは分かる。

そのときの子どもの気持ちはどうだろうか。
あまりにも「全会一致」にこだわると、きっとこう思うだろう。
「早く終わらないかな」
「(そこまでするなら)もう、いいよ」

ある程度時間で区切って決めていくことは大切である。
しかし、すぐさま多数決にするのは嫌だ。
議論の時間をある程度保障する。

ちなみに、わたしが多数決をとる場合、賛成・反対の順に挙手させたとして、賛成が過半数だったとする。
そこで、「じゃあ決まり」とはしない。
必ず「反対」も挙手させる。そして数を合わせる。
数が合わなかったらとり直し。
せっかく与えられた参加権。
30人という小さな「社会」において、行使しないのは許されない。
数が合わなければ延々と続ける。これまでに5回くらいとったことがある。詰める。

過半数でだめだと分かっていても、自分の意見を挙手で表明させる。
これが、「どちらの意見も大切にする」ということだと思う。

学級だよりを発行するということ

学級だよりは、発行しないよりは発行した方がよい。
発行したくなければ、発行しない方がよい。
「必須」ではないから、その気がなければ続かない。
おまけに、第1号・第2号くらいは出すが、後が続かず、結局、「続かなかった先生」ということになり、逆効果だ。

わたしは、初任のときから出している。
ちなみに、昨年度は103号くらい。
今年度は、7月9日現在40号出した。
ちなみに、今は学級だよりの気分が乗っており、毎日出している。話題が尽きない。(いずれ尽きる)

クラスの良いところも悪いところも書く。
良いところは、褒める材料にしてもらう。
悪いところは、わたしの教育方針を書き、家庭での協力も仰ぐ。
わたしだけが学校で声を高くして子どもに言うだけでなく、家庭でも言ってもらう(全ての家庭でそうではないが)ことで、子どもをじっくりじっくり染めていく。

保護者から、嬉しい反応があった。
男の子は滅多に学校でのことを話さないから、良いことも悪いことも、学級だよりがきっかけで話題になるのだという。
こういう反応が1人でもいると、書く気が増す。
それを知ってか知らずか、校長からも「パワーアップした」と褒めていただいた。書く気が増す。

授業参観でのクラスの様子は「非日常」だ。
だから、学級だよりでありのままを伝えたい。

2012年7月7日土曜日

チョークいろいろ

チョークも色々ある。
「蛍光チョーク」はそれなりに知れ渡っている。
蛍光ピンクや蛍光イエローは、クラスによっては特別支援アイテムだ。

ほかに、こんなチョークもある。

「マーブルチョーク」
書くと紫、緑、茶が織り混ざって楽しい。
パーティー用に黒板を飾るときにつかえる。

「ジャンボチョーク」
普通の何倍あるのだろうか。
かなりのジャンボサイズである。
使い始めは角が尖っているので、普通のチョークと書き味は一緒。
だが、使っていくうちに、威力を発揮していく。


いずれも、「東急ハンズ」で購入した。
もちろん、子どもに「どこで売っているんですか?」と聞かれても、
「秘密です」で、それとなく教師のすごさをアピールする(笑)

2012年7月3日火曜日

無言でバツをつけて返す

わたしは、作図の練習問題で、教師のチェックを通過させたいときに、よく「無言でばつをつけて」そのまま返す。
「難問」と同じような指導方法だ。
最初からヒントなど言わない。
何度も挑んで来て、それでも壁を乗り越えられなさそうなら、ヒントを出す。

なぜなら、最初は「先生に少しでも早くまるをもらってやる!」と意気込んでいたのが、
次第に「早くまるをもらわなきゃ、みんなから遅れてしまう」と追い込んでしまうからである。

学校でとるアンケートに、ある女子が次のように書いていた。

「できなかった問題をこくふくできるようになっているのでいいです」

字面が合っているか自信がないが、このように挑戦できる仕組みが有効な単元もある。

2012年6月20日水曜日

「比」第4時(東書6上)

64ページ。
乗法・除法で「等しい比」をつくる学習。

これは教科書の基本形を用いる。

必ず、矢印を書かせることを徹底させる。
これもノートチェックをする。

かける数、わる数が整数にならないものについては、必ず筆算。


また、ノートの行間を空けないで書いてしまう子が多い。

最終的に、矢印とかける数もしくはわる数を書いた時点(完成形)で、前問と1行空いているか点検。空いていれば大きくはなまるを書かせる。こういう「賞賛」での価値付けは必要だ。

5分前に終了した。

2012年6月19日火曜日

「比」第3時(東書6上)

教科書63ページ。


1.導入

「10問テスト。1問10点。合計100点。
7問当たりました。何点ですか?」

『70点』

「100分の70」

『10分の7だね」

「かしこいなあ」

このやりとり、要は「全体」分の「どれだけ」が分かればよい。


2.「比の値」定義

教科書問題文の下の式を写させる。

『2:3に横棒1本足して、2÷3になったんだね』

勘が鋭い子が言うかもしれない。実に単純なので褒める。


3.「比の値」を求める

教科書では

2:3 → 2÷3 = 2/3

となっている。

「2÷3」と「2/3」の同じ数字同士を矢印で結ばせ、これを基本形とした。


☆1 4:6、6:9の比の値を求めましょう。

4:6は全体で進める。約分に気付いた子を褒める。
6:9も同様にやらせる。


△2練習問題

書き方を定着させたかったので、約分もない①で持ってこさせ点検。


これで10分前に終わった。

2012年6月18日月曜日

「比」第1時・第2時(東書6上)

今日から「比」の学習に入った。
月曜日から、新しい単元に入るのは気持ちがよい。
そして、これは7月上旬からの単元。
およそ半月進んでいるペールは崩していない。
隣のクラスとは1単元差が生じている。

第1時・第2時は一気に扱った。
教科書をみると、きりがよいからだ。


1.導入(60ページ)

珍しく導入のページを使った。
ほとんどの単元では、復習の内容であるが、この単元では、日頃の場面を想起させるような内容であるため、扱った方がスムーズにいく。
(ちなみに、復習が必要な場合は、必要なときに、必要なだけ扱えばよい)

T:教師 C:子ども

T「めんつゆ」 C『めんつゆ』
T「めんつゆは、水1に対して、つゆ1の割合です。」 C『(復唱)』

・・・・・・というようにして、「乳酸飲料」まで読む練習をする。
残り「コーヒー牛乳」「ハンバーグソース」は、
「同じように言ってごらん。」とお隣同士で言わせてみる。
私が陥りがちな「逐一指導」を、少しは免れたか。

ここで、「A対B」の言い方を教える。

今度は言い方を変形する。

T「めんつゆ」 C『めんつゆ』
T「めんつゆは、水とつゆが、1対1の割合です。」 C『(復唱)』

以下、先ほどと同じように「乳酸飲料」で練習し、
「コーヒー牛乳」「ハンバーグソース」は言わせてみる。


2.比の定義の学習(61~62ページ)

教科書には、1と見る量が点線で書いてある。
これをなぞらせる。
「1人分(ただし)」は、小さじ1杯を1とみるため、比は簡単だ。2:3。
次に「2人分(みか)」は、小さじ2杯を1とみる。
2杯を1のかたまりとみる。「かたまり」という言葉がそのときふっと出た。
「かたまりはいくつですか。」と発問する。分かってはいるようだ。
しかし、効果的であったかどうかは定かではない。
続いて「3人分(けん)」も同様に指導。

教科書の問いには、

「みかさんが使ったウスターソースの量を2とみると、ケチャップの量はいくつとみられますか。」

とある。
何を1とみるかがジャンプしているように感じたので、1とみる量を確認した。

61ページ。ここで定義を教える。
例によって、「比」の定義については逆からも問う。

どこでかは忘れてしまったが、1人分も2人分も3人分も、量こそ違えど、味(=ソースの場合は「濃さ」)は同じになることをおさえた。


3.練習問題(62ページ)

△1
この問題には、「小さじ1ぱいを1とみて」と1とみる量が書いてある。
念のために、1とみる量を赤鉛筆で書かせる。

答え合わせもして、10分余った。
算数プリントは、この先の内容も含んでいるため、残り時間は百人一首とプリント配布。


台風が近づいている。
万が一、1日休校になったとしても、本日2時間分を1時間で行えたので、
「比」のテストは、来週の金曜日に問題なくできるペースだ。
一応、夏休み明けの単元「拡大図と縮図」までは、夏休みまでに終えられる予定である。

2012年6月17日日曜日

学年会

「学年会」ほど学校の中においていい加減な会議はないかもしれない。

理由は3つ。

1.設定日でないときにも頻繁に開かれることがある。
(たまに、急に開かなければならないときや、行事前など設定日以外に設けられることがあることは致し方ない。)

2.学年の担任が揃っていなくても開かれることがある。
(もちろん、出張で不在なのは仕方がない。)

3.終了時間が曖昧である。
(職員会議についてもいえることである。)

今年は6年生担任。
昨年度と学年主任が替わったくらいだが、新しく着任した職員はいないため、全員顔見知りだ。わたしが在籍3年目で一番浅いが、他2名は在籍6年目。)

上記の理由の「2」が、今年度は多い。
気付けば「○○を申し込みしました」という報告が多い。

文部科学省の通達「学校教育法施行規則の一部を改正する省令の施行について」(http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/t19760113001/t19760113001.html)に、

「学年主任は、校長の監督を受け、学年の経営方針の設定、学年行事の計画・実施等当該学年の教育活動に関する事項について、当該学年の学級担任及び他の学年主任、教務主任、生徒指導主事等との連絡調整に当たるとともに、当該学年の学級担任に対する指導、助言に当たるものであること。」(装飾筆者)

基本的出張でない限り、学年の職員が不在であるときに開かれてはならないのである。
緊急を要するものならば、学年が回らないのだから「仕方ない」と思えるが、そうでないものを勝手に決められると憤慨ものである。

前にも何かの記事で書いたが、「主任」の仕事は見通しをもたせることが一番だと考えている。
「いつまでに」「何を」すればよいのかが分かれば、こちらも考えて動くことができる。

2012年6月16日土曜日

「対称な形」の指導を終えて(東書6上)

昨日、単元末テストを終えた。平均点は90.3点。

教科書の内容とテストの内容はリンクしていた。
学習したことがテストに出るから、子どもたちも納得できる。

しかし、出題の仕方がちょっと意地悪だった(笑)

1つの図形に、「対称の中心」と「対応する点」をかき入れる問題があった。
子どもっておもしろいもので、1つの図形に対して、
問いが2つ以上あると、忘れ物をするものだ(笑)

これで、点を落とした子が若干名いたが、
それを加味すれば、もう少し点は上がっていただろう。


この単元で欠かせないのが、「トレーシングペーパー」だ。
点対称の指導で使う。

「そっくりそのまま写しなさい。」の指示で、
AやBなどの記号まで写してきた子は大いに褒める。

ただ、このトレーシングペーパーは、
意外にも学校にストックがない虞がある。
早めに確認して、事務に購入をお願いするとよい。

図形を描く単元は、1mmや1°の誤差もない作図を満点評価すると、
子どもたちの作図能力は一気に高まる。
丁寧な作図が、クラスに一気に波及する。

できていないものは、ただ×をつけて突き返せばよい。
何がダメなのかを教師がそこで言ってはならない。
突き返されるから、考えるのだ。

3回来てもダメなら、こっそり教える。

2012年6月15日金曜日

捉え方

私には私の指導がある。
教師によって許容範囲は異なる。
このことは重々承知しておかなければならない。

私の指導について「丁寧だ」という人もいれば、
「細かい」という人もいる。

もちろん、私からすれば、
私が日頃しているような指導をしない教師は、
「雑だ」「おおざっぱだ」というイメージがある。

要は捉え方次第ではある。

でも、「子どもが幸せに学校生活を送るため」という根幹は、
常に忘れないでいたい。

2012年6月3日日曜日

授業参観を考える

学校には「授業参観」がある。
頻度は学校によって異なるが、本校は一昨年度、
月に一度のペースであった。

これは多すぎる。
もちろん、私はいつでも授業を見にきてもらって構わない。
しかし、「授業参観」となると話は違う。

平日にぷらっと寄る保護者は、我が子の「普段の」様子が気になる。
だからいつも通りの授業でよい。

「授業参観」に来る保護者は、我が子が「活躍する」様子が見たいのだ。
だからいつも通りの授業では足りないときがある。

なので、私は授業参観は、普段の授業とは別物と考える。
全員の子どもが活躍・活動的になる授業を考える。

また、「授業参観」は担任やクラスの雰囲気を
保護者にアピールする絶好の機会だと私は捉えている。
係活動の掲示物がたくさんあったり、
全員達成・合格した記録が掲示してあったり、
記念写真を拡大して掲示してあったり(いずれも私が行っていること)と、
そうすれば、いつ見に来られても堂々としていられる。

授業参観をしきりに嫌がる教師はだいたい決まっている。
授業参観で、私は保護者の信頼を得たい!と切に願っている。
確かに緊張はするが、だからといって妥協したくない。

「学年で何かしましょう」としつこく食い下がる教師はだいたい決まっている。
こういう教師から学ぶことって、本当に少ない。
(昨日の授業参観、本当に無駄にしてしまった。)

「いろは歌」の暗唱

いろはにほへと ちりぬるを
わかよたれそ つねならむ
うゐのおくやま けふこえて
あさきゆめみし ゑひもせす

色は匂へど 散りぬるを
我が世誰ぞ 常ならん
有為の奥山 今日越えて
浅き夢見じ 酔いもせず

修学旅行で日光に行くのであれば、「いろは坂」に行くだろう。
48カーブあり、「いろは歌」の通りひらがなが振られている。
ぜひ修学旅行に行くまでに、この「いろは歌」を暗唱させたい。

ポイントが1つある。
「いろは歌」は47文字である。
48カーブ目に「ん」があるから、このまま覚えていくと、
47カーブ目「す」で完結してしまうが、そうではない。
「ん」を付け足して覚えさせることが大切である。

私のクラスでは全員暗唱させて修学旅行に行かせた。
(他のクラスにも提案し、学年で取り組んだ。)

「対称な形」第3時(東書6上)

指導書では第5時。
線対称な形
の作図だ。
私の感覚では、この単元で、
子どもたちが一番活動的になる場面ではないかなと思う。

教師の言葉での指示で作図をさせることは難しいと考え、
教科書の拡大コピーを用意した。
前投稿のTOSSランドのサイトにも、作図のFlashはあるのだが、
図が教科書と異なる。

これによって、
(1)Flashによる一歩的な方法説明になり、リズムがない授業になる。
(2)学力低位の子どもに混乱をきたすおそれがある。
の2点を考え、Flashの使用はやめた。

教科書の図は、「Y」を模した図形の、左半分が載っている。
一つの頂点に「A」を書かせる。
そこから対称の軸までの目盛りを数えさせる。
対称の軸から、数えた分だけ逆側に点を打たせる。

1つの頂点で例示をし、後は「同じようにやってごらん。」と点を打たせた。
そしてお隣と確認。
最後に点と点を線で結ばせた。

△4の練習問題では、マス目がないバージョンが出てくる。
これは三角定規とコンパスが必要になる。
点の打ち方を1つの頂点について教え、あとは自分で行わせる。

この日は、朝の式が長引き、30分しかなかった。
しかし、最後の練習問題(△5)まで行った。
7・8割の子どもが作業をできていたら、次の指示をする。
これくらいのテンポがちょうどよいのかと思う。
早い子を飽きさせず、遅い子を巻き込む(置いていくのではなく)テンポが重要だ。

「対称な形」第2時(東書6上)

指導書の第3時・第4時を1時間で扱った。

TOSSランド(№4853678)のサイトを使用した。
教科書と例は異なるが、テンポよく進められる。

△3の練習問題。
「☆」に対称の軸は何本あるかという問題がある。
これは教科書を少しずつ回転させて、対称の軸を見つけさせていった。
そうすると、規則性に気付く。
1つの頂点(?)とその真下にある一番下の交点を通る線が、
「対称の軸」になるということだ。

2012年5月31日木曜日

「対称な形」第1時(東書6上)

今日から「対称な形」に入った。
隣のクラスとは、10時間以上差が開いているらしい。
なんでも、今週一度も算数をしていないというから驚きだ。

指導書では2時間分のところを、1時間で扱った。かつ5分余った。


1.線対称な形を作る。

(1)折り紙を3枚準備させる。
(2)1枚を半分に折らせる。
(3)折り目側に適当に図形を書かせる。
(4)線に沿って切り取らせる。
(5)切り取ったものを開かせる。
(6)折り目を赤鉛筆でなぞらせる。
(7)教科書の定義(「線対称な形」「対称の軸」)を教える。
(8)残り2枚は工夫して作らせる。
※作った線対称な形は全てノートに貼らせる。


2.教科書p.50 ☆2を学習する。

3.教科書p.50 △1を最低3つ挙げさせる。


このように授業した。
教科書の最後についているカードは切り取るだけで時間がかかる。


明日は第3時・第4時を1時間で扱いたい。
そうすると、テストまできりよく学習が進むからだ。
変にこねくり回すより、子どもたちの直感や感覚を大切に、
そんなに難しくない内容が、難しくなるようなことがないようにしたい。

2012年5月30日水曜日

「分数のわり算」を終えて(東書6上)

単元末テストの平均点は、78.2点。
原因は分析すると2点。

1点目は、理解が早い子のケアレスミスが目立ったことである。
面積図は正しくかけているのに、なぜか分数がひっくり返ってしまったり、
書いた数字が小さすぎたために、数字の読み間違いをしたりと、
式を間違えたら答えも間違えるので、
ケアレスミスが、10点を失うことにつながってしまう。

2点目は、通常の指導で「詰め」が足りなかったことである。
「もとにすると」「○○は△△の@倍」のように、
1とみる数量をとらえるヒントとなる言葉の読み取りが、
十分にできないままテストに臨んでしまったのである。

分数のかけ算・わり算と計算ずくめであったが、
明日からは「線対称と点対称」である。

気持ちを切り替えて頑張りたい。

※金土と修学旅行であったが、十分に切り替わっていなかったことも、
ほんのちょびっとだけは要因であるのかも・・・?

2012年5月22日火曜日

白衣の管理

本校の廊下にはフックがある。

子どもたちが体育着などをかけるためと、
給食当番用の白衣をかけるためである。

だが、私は教室で買い物かごに入れて管理している。

廊下で管理をすると、白衣が床に落ちるときがある。
いくら袋に入っているとはいえ、私はあまりいい気持ちがしない。
かごにいれておけば、そのようなことはない。
ちなみに、教室内で管理している。

家庭訪問である保護者が言っていた。

「○○先生(私のこと)は教室がきれいで、
白衣もかごで管理されていたので、丁寧だなと思いました。」

廊下での管理を「どうもな……」と思う保護者もいるのである。

2012年5月20日日曜日

「分数のかけ算」(東書6上)単元指導計画

記憶が新しい内に。


第1時 pp.23-26△2

「1(単位)」が出てきたときに、「面積図」を用いることを指導した。
p.25「ゆみ」の図より、結果を先に知らせ、計算方法を指導した。
指導書では、2時間扱いを1時間で終えた。


第2時 pp.26□2-27□3

約分は計算の途中ですること(みほの例)を指導した。
どのようにするかは、前の記事参照。
整数を分数に直せば、基本形(前の記事参照)でいけることも指導し、
あとは練習問題を解くだけだった。


第3時 pp.27□4-pp.28

帯分数は必ず仮分数に直させる。
あとは「いつも通りに解いてごらん。」と、
練習問題にとりかかるまで5分とかからない。
p.28も第1時と同様、結果を先に知らせ、
あとは長方形の面積の公式をさらっと確認し、
基本形通りに解かせた。
第2時・第3時の内容は3時間扱いであるが、2時間で終えた。


第4時 p.29

□6は「ゆみ」を基本形とする。
だが、約分の仕方は今まで通りとしたので、
こちらも練習問題にとりかかるまで5分とかからなかった。
□7は、まず公式を写させた。
△8は、①は使う公式を知らせ解かせた。


第5時 p.30、力をつけるもんだい

逆数はゲーム感覚である。
3/4 × 4/3 = 1
これを知らせ、
5/6 × ? = 1
のようにとにかく問題を出し、決まりに気付かせる。
あとは、「力をつけるもんだい」に取り組ませる。

第6時 力をつけるもんだい(続)+しあげのもんだい


以上、9時間単元を6時間で終えた。
これに単元末テストである。

「分数のかけ算」(東書6上)

単元末テストの平均点は、94.1点であった。

とにかく「基本形」でどんどん解かせる。
基本形が安定すれば、応用のときに付け加えをするだけで済む。

私の基本形はこうだ。

1/2 × 1/3 = 1 × 1 / 2 × 3 = 1/6
「問題の式」=「まとめた式」=結果

帯分数や小数は、必ず分数に直させる。
それを1つの式として書かせる。

1 1/2 = 3/2
0.3 = 3/10

約分が必要な場合は、「まとめた式」でさせる。
その際、割る数を丸数字で書かせる。

そして、読み方の基本形も教える。

1/2かける1/3は、2かける3分の1かける1は、1/6

約分が必要な場合は、

(例)
……2かける3分の1かける2。
2と2を約分します。
2わる2は1、2わる2は1。
1かける3分の1かける1は、1/3。

面積図も指導した。
「分数のわり算」で大活躍するからだ。

それに基本形さえ教えれば、どんどん進める単元だ。

今、クラスは「分数のわり算」を半分過ぎた。
指導書よりも半月ばかり早い。
隣のクラスより6、7時間は進んでいる。
夏休み前には、夏休み後に指導する単元を1つは終えられるペースだ。

磁石にこだわる

私が使っている磁石は全て「白」です。

だいたい磁石を使って黒板に掲示するときは、
白い紙なので、同じ色にと「白」をまとめて購入しました。

白でなくてはならない理由があるわけではないのですが、
少しでも目に刺激にならないようにと思いました。

2012年4月28日土曜日

会議での過ごし方

職員会議、打ち合わせ、職員朝会(朝礼)、その他会議と、
学校現場は意外と会議が多い。
(「会議の精選」はもちろん必要である。)

私はどんな会議でも絶対に「内職」はしない。
その時間は、「会議に参加すること」が仕事だからだ。
ところが職員室を見渡してみると、
ただ連絡事項を述べているだけなのに、
一生懸命パソコンのキーボードをはじいていたり、
赤ペンを持って手首が丸を描いていたりする人がいる。

連絡する方はたまったものではない。
「聞いていない」と感じるのはかなり寂しいものだ。
(ソーシャル・スキル・トレーニングの代表格で、
わざと「聞かないふり」をするトレーニングをして、
話の聞き方を勉強する内容があるほどだ。)

それだけでも辛いのに、数日経って
「これなんでしたっけ?」と平然と聞いてくる。
「打ち合わせで言ってましたよ」と私は絶対に付け加える。

そういう教師に限って、授業が下手だったり、
打ち合わせ(根回し)不足だったり、話が唐突だったりする。

22の係を創設!

係活動を本格始動させた。

「当番活動」と「係活動」の違いを説明した。
あとはいつも通り、いくつ所属しても構わない、男女比も関係なし、
人が嫌な思いをしたりお金をかけたりしなければどんな内容もOK。

結果、22の係ができた。
あと必要なのは、係活動が継続するシステムをつくることである。
これからも勉強勉強。

2012年4月26日木曜日

「五色百人一首」の「読み」

昨年度、子どもに読ませたことがある。
これは絶対にしない方がいいと反省した。

どんなに練習しても、たとえ「五色百人一首」を取り入れたとして、
1回に20首しか扱わないとしても、
読み方が全く流暢ではないのだ。
必ずつかえるし、つかえた後の回復が極端に遅い。
それに語尾も聞き取れず、「聞こえませーん」の連発。

これだけは絶対にしない方がよい。
させるなら、係を作って休み時間に大会を開かせる方がいいだろう。

「文字と式」(東書6上)

「文字と式」の単元末テストを終えた。
平均点は92.3点。

テストに、教科書で扱っていない問題が出てきた。
「正三角形の1辺を x cm、周りの長さを y cmとしたときの
関係を式に表しましょう。」というところである。
文字式をどれだけ単純に捉えられるかが、今後の指導の課題である。

明日からは「分数のかけ算」に入る。
とにかく基本形を貫き通していきたい。
面積図を用いることができれば文句なしなのだが、
クラスの2/3は昨年度わたしが担任ではなかったから、
「面積図」の言葉すら知らないだろう。

変に混乱させるよりは、
解き方の定着に重きを置いた方がいいのだろうか。
こういうとき、毎年クラス替えするデメリットを感じる。

「円の面積」(東書6上)

6年生の算数の最初は「円の面積」である。

図形単元は、例によって「公式を覚える」ことに力を注ぎ、
問題を解くときには、これでもかというくらい、「公式を書き」、
そして、全員が公式を覚えた状態でテストに臨む。

平均点は93.0点。

ただ、複雑な形の面積を求める問題は難しい。
色々なパターンが出てくる。
これについては、今後指導法を模索したい。

2012年4月25日水曜日

開脚跳びができた!

今日、体育の授業を行いました。
6年生になっても跳び箱が跳べない子が7人いました。

全員15分で跳べるようになりました。
できるようになった子は、できない子用の小さな5段を離れ、
高学年用の6段まで1発で跳んでしまいました。

向山式指導の初実践で、子どもたちの笑顔が忘れられません。

2012年4月24日火曜日

実験の事前指導【準備物編】(ものの燃え方と空気・6年)

今年度、6年生で一部教科担任制を実施することになった。
「社会」「理科」「図工+外国語活動」である。
私は「理科」の担当になった。

昨年度、理科は別の先生にお任せできる体制だったので、
1年、いや1年半ぶりの理科である。
(一昨年は、途中から別の先生にお任せしていた)

一昨日、理科関係の書籍を買い漁った。
とはいっても、欲しい書籍全てが書店に揃っているとは限らないから、
こういうとき、インターネットは便利である。

自宅に配送しては「不在票」が面倒になるので、
できるものは全て学校を送付先に。
日曜日に注文して、今日(火曜日)届いた。

そこで学んだことを、実践している。

「ノートに書いた準備物しか貸し出さない」ということである。

班で相談させる。
「ただし、何を見ても構いません。」を強調して何度か言う。
教科書の実験図を見れば、必要なものが事細かに分かるからだ。
(小学生に、いくらなんでも何も手がかりなしで、「ろうそく」は出ても、
さすがに、「燭台」や「燃えさじ」は出てこないだろう。)

今日、あるクラスで実験をしたら、1班だけ実験不可の班があった。
4人の内、3人は塾に通っている。
テストをすれば、どの教科もコンスタントに高得点をとる子どもたちだ。

学力的には一番高いかなと思っていた班が、
まさか実験不可となったのである。

おそらく、これでこの班は、次回から準備物を事細かに想定し、
そして教科書を穴が開くほどよく見るだろう。

実験の前に、一通り理科室の簡単な探検をし、
どこに何があるのかを把握させておけば、
勝手に情報交換するし、片付けられるし、
教師が余計な準備や片付けをしなくて済む。

2012年4月23日月曜日

平成24年度スタート

担任は、持ち上がり、6年生の担任になりました。
4、5、6と持ち上がりなので、責任感も一層強いです。
学校の仕事は主として「学籍主任」になりました。
わたしの性格を、校長はきちんと把握していますね(笑)

4月が忙しいのは毎度のことですが、
6年生担任は本当に忙しいです!
一難去ってまた一難と言いたいくらいです(^^;)

5年生では、「褒める」ことが月日が経つに連れて
どんどん消極的になってしまったので、
今年は1年間褒め続けることが大きな目標です。

とりあえず、今月・来月はセミナーと本の貧乏になりそうですね。
身銭を切っての勉強、生活は多少きゅうきゅうしても、
一生の財産になるので、できる範囲で支出していきます。

「6年生」「最上級生」とはいえ、
年齢で見れば十数年しか生きていない子どもです。
期待過剰にならないようにすることも、
高学年攻略のポイントかもしれません。

2012年4月2日月曜日

10年

職員室で確固たる理由があるわけではないのだが、
深く頷ける会話がされていた。

「今の学校、10年ももつんでしょうかね?」

本校云々ではなく、現代の公立学校のあり方が、
10年先でも同じように機能しているかどうかということだ。
特に、横浜市についてだろう。

今の教え子たちが社会へ羽ばたく10年後、
一体、社会は教育はどうなっているのだろう。

2012年3月31日土曜日

平成23年度終了

あと1時間ほどで、平成24年度ですね。
教室の片付けもほぼ終え、木曜日から年休を取りました。

毎日の学級経営の積み重ねを痛感した1年でした。
高学年ならではの壁にぶつかりましたが、
周りの人の協力があって乗り越えられました。
同時に、高学年ならではの楽しさもたくさんありました!

最後の日、子どもたちと集合写真を撮るのに、
黒板に思い切り落書きさせました!
普段は、学習用具の一部として落書きできませんから、
勢いといったらそれはそれは凄まじいものでしたよ(笑)

「サイコーの中間!」と書いてあって、
子どもならではの残酷さが出たか、と思いきや、
にんべんが見えづらいだけで「サイコーの仲間!」で一安心しました(笑)

来年度の学年も決まり、ここ2週間ばかりは本を買い漁っています。
しかし、身銭を切って買った本は財産になります。

来年度、今年度よりも楽しい1年にしていきたいです!

2012年2月29日水曜日

管理職

本日、横浜にしては珍しい降雪量。
そして、日中も降り続いたため、夜も雪が残っている。

東北育ちの私にとっては、過保護と言いたくなるところだが、
下校付き添いにも、「ここは関東」と割り切って従う。

帰ってくると、数名の教員が雪かきをしていた。
まあ、正門周辺だけでも、とそれはよい心がけである。

しかし、管理職や教務主任の姿が1人たりとも見えない。
下校指導にも行かなかったのに、である。
校長・副校長・教務主任ともに50代。

こういうところから信頼感は崩れていくのである。

担任とてそうである。

「学級」が、担任と児童ならば、
「学校」は、3役とその他職員である。

担任が範を示さねばならないように、
3役もそうである。

「若い人が」を建前にするのもいいが、
同時に失うものの方が大きい。

年度末評価

明日、評価・評定の締め切りである。
締め切り日というのは、「朝」に提出が常識である。
(学校では、何かと忙しさに託けて免れられる)

やはり、前期末の記事でも書いたが、人数合わせが行われる。
どんなに素晴らしい指導をして、成果を上げたとしても、
結局、それが成績に反映されない。

市販テストは、単元末に行われる。
だから成績はみんなよくて当たり前、という人もいる。
なので、学習状況調査と結果が一致していないとおかしい、と言う。

そんなに言うのなら、市販テストなどやめて、
中学校や高校のように、中間・期末試験にすればいいのである。

ちなみに、算数でいうと、私のクラスがあるクラスよりも倍以上成績がよかった。
3クラス中、私のクラスが一番である。社会もそうだ。
だが、結局、軒並みという形で落ち着くようだ。

平均点90点を実現した教師と、そうでない教師とが、
結局、「成績」という目に見える形で同列になるのは納得がいかない。
仕事に残念さがある方に、結局は合わせなくてはならないのだ。

残念な限りである。

2012年2月24日金曜日

あゆみ

もうすぐで3月。
成績処理やら、「あゆみ」やらの時期である。
この時期さえなければ、この仕事、幸せなのだが(笑)

これらの仕事は、一朝一夕にはいかない。

私は、「あゆみ」は1日3人ずつ書いている。
3人だから書ける。私は、これが4人になると辛い。
だから、締め切りから逆算して、仕事にとりかかる。

「角柱と円柱」(東書5下)単元末テスト

今日、「角柱と円柱」の単元末テストを行った。
平均点は、93.2点だった。

成績処理のため、テスト続きで申し訳ないが、
算数だけはいつものペースである。

来週に「学年のまとめ」テストを行う。
これで、5年生の市販テストは全て終了。

2012年2月23日木曜日

「角柱と円柱」を終えて(東書5下)

今日、「角柱と円柱」が終わった。
小学校5年生の算数で、新しく習う算数の内容は終わりである。

年明け、2月29日で算数が終わる予定だったが、
前週に終わりをもってこれた。明日(金曜日)テストだから、それもちょうどよい。

やはり、他クラスとは10時間以上差が開いた。
私のクラスは、算数のペースを少しゆっくり目にして、
遅れている他教科に少し回せる。

漢字と算数だけは、毎日の積み重ねなのだ。
漢字も今月中に終われる。

「水俣病に学ぶ」導入(光村5)

今日から社会は「水俣病に学ぶ」に入った。
指導書では、2月上旬の単元。3週間遅れ。
何とか前の単元で1週間取り戻した。

さて、学習課題を子どもたちから引き出すようにしたかった。
まずは、教科書の写真を見せて、いつも通り、
「分かったこと」「気付いたこと」「思ったこと」をノートに書かせる。
ピックアップして8名を指名し、板書させる。

今回は、疑問(思ったこと)を書いている子どもを即板書させた。

「なぜ大量の魚が死んでしまったのだろう。」
「同じ海で育った死んでいない魚を食べた人はどうなったのだろう。」
「なぜ赤土色のへどろが溜まったのだろう。」

これらが疑問であることを押さえる。

そこで思い切って問うてみた。

「皆さんは、この勉強で何を勉強したいですか。」

班で話し合わせると、意外にも(?)真剣な表情で話している。

*被害の状況  *原因  *どうやってきれいな海にもどしたのか。

ねらい通りの学習課題が出てきた。

7つほど出た。
そこで、最初に調べる課題をノートに書かせる。
あとは、予めアルファベットを振っておいた7つの課題について、
調べたい順序にアルファベットを書かせる。

冒頭10分間に地図帳ゲームをしても、なお5分余った。

予め念入りにシミュレーションしただけあって、スムーズだった。
やはり、教材研究の時間確保は、学校運営の早急の課題である。

明日は調べ学習。
順序をつけておいたから、時間内で調べるのも、手順が分かりやすそうだ。

2012年2月16日木曜日

「分数のかけ算とわり算」を終えて(東書5下)

今日、「分数のかけ算とわり算」の単元末テストを行った。
平均点は、表裏合わせて94.8点だった。

6時間単元であるが、5時間で終わった。
かけ算 2時間
わり算 2時間
力をつけるもんだい 1時間
しあげのもんだい 1時間

この内、わり算を1時間で指導した。

この1時間、私のここ最近の授業ではピカイチでテンポがよかった。
あのドライヴ感を忘れないようにしたい。

明日から、5年生最後の単元である「角柱と円柱」に入る。

2012年2月8日水曜日

「正多角形と円周の長さ」を終えて(東書5下)

今日、「正多角形と円周の長さ」の単元末テストを行った。
平均点は、表だけだと93.6点、裏も合わせると79点であった。

裏の点数が悪い。
間違えた問題は、ほとんどの子どもが一緒であった。

それは、半円と扇形などを組み合わせた図形の
円周の長さを求める問題だ。
なんだか受験問題のような問題。
応用する力が求められるのかもしれないが、
教科書では、単元末の練習問題で少し登場する程度だ。

子どもたちは、やはり授業で教わったことは確実にできている。
ところが、テストには教科書の通常の授業の時数として扱われない
今回のそのような問題が出題される。
子どもたちがかわいそうになる。

だから、子どもたちには、表の平均点を「平均点」とした。
大喜びであった!

そして、今回、何より嬉しかったことがある。
昨年度、算数に課題があるとして挙げられた子どもが、
遂に表で100点を取ったのだ!

テストを返したときの、あの表情は忘れられない。
きっと今日は、家族で大喜びであろう。

その子どもの保護者曰く、
「○○先生(私)は、やり方を教えてくれるからいい。」らしい。
その子どもも、宿題で問題を解くとなると、
私が授業で唱えた言葉を、思い出して唱えながら解いているらしい。

明日から、「分数のかけ算とわり算」に入る。
5年生最後の計算の単元だ。
残す単元はあと2つ。どちらも5~6時間扱いだから、
2月中には算数を終えられる計算だ。
相変わらず、他のクラスとは10時間以上の差がある。

2012年2月5日日曜日

「あゆみ」スタート

気付けばもう2月。
「1月は行く、2月は逃げる、3月は去る。」

2月を逃がしてしまうと、「あゆみ」(通信票)がきつくなってしまう。
私は、先週末(1月最後の週)から書き始めている。

5年生担任だから、教科に関しては専科の評価・所見待ちであるから、
総合・英語の欄から書き始めている。
後期は「英語」と学年で揃えている。
要録にも「英語」(外国語活動)を書く欄が今年度からできたので、
そこに書いた所見を参考に、あゆみに書いている。

「英語」だけでいえば、3分の1は終わった。

2月は、1月と3月より日数が少ないのだから、計画的に行いたい。

来週には、研究授業も控えている(^^;)

2012年2月2日木曜日

専科の指導力

来週、午後から出張の日があるため、
専科で埋められないかと専科の先生に予定を伺ったときのことである。

どうやら、私のクラスが「音楽は息抜き」の状態になっているらしい。
そして、それは私の指導力が足りないのでは?ということらしい。

そんなの責任転嫁も甚だしい。
専科の時間は、専科担当の責任において行われているのだ。

相手が変われば、接し方が変わるのは大人も一緒だ。

それが子どもとなれば、それは顕著なわけで、
学級担任でなくとも、授業のシステムづくりは大切かつ重要なのである。

私は、専科の授業で特別教室に連れて行くとき、
必ずあいさつをして入室する。
そうすると、後に続く子どもたちもあいさつをする。素晴らしいことだ。

しかし、その子どもたちのあいさつを返さない教師がいる。

私は、専科の授業が終わるのを教室で待っていると、
子どもたちは「ただいま!」と言って帰ってくる。
私は、その言葉1つ1つに対して「お帰り」と言う。
「ただいま」の回数だけ、「お帰り」と言う。

そんなこともしない。
授業では滅多に(だいたい0回)褒めない。
指示の順番がぐちゃぐちゃ。
授業をパーツとして組み立てられない。
授業のテンポが悪い。

こんな状態にさらされていたら、
そりゃあ子どもたちだって、いい子でいたいとは思えない。

そんな教師に、我がクラスの授業態度を批判する筋はない。

教師の授業力は、教職経験年数に比例しないことは、常識だ。
「ベテラン」の蜜を吸いすぎている教師が、山ほどいる。

特別支援学級担任の事務

特別支援学級担任がいる。
特別支援学級に在籍している児童の担任である。

一般学級担任ならば、その学級およびその学年の事務を行う。
特別支援学級担任ならば、特別支援学級のそれを行う。
事務の中には、「会計」も含まれる。
一般学級でいうところの、「学年会計」(学級会計)である。

だが、一部教科では、一般学級の児童も、
特別支援学級の児童も同じ教材を使う場合がある。
理科や図画工作が多いだろう。

そのとき、在籍学級が違うので、別会計となる。

だから、特別支援学級担任は、一般学級担任へ、
どんな物を買う(買った)のかを、伺う必要がある。
週案や学年だよりを特別支援学級にも渡しているのだから、
「知りませんでした。」は通用しない。

児童を教育する点では、学級の種別など関係ない。
どうも、特に小学校は、特別支援学級担任を、
必要以上に負担減にしようという傾向がある。

一般学級担任とて、大変さは一緒である。
児童の実態は違えど、人数や扱う教科数・内容も異なる。

もっと意識を高くもてばならない教員が、山ほどいる。

2012年1月30日月曜日

体育の集合のさせ方

私は体育で「体育の列」をつくっている。

男女共に、横4人×縦4人の正方形型だ。(クラスは32人)

現代の学校では、身長順は男女混合だ。
しかし、「体育」となると、男女間で異なる体力や、
身長差、身長差に伴う体重差に対応しなければならない。
それが「体育の列」だ。

ペアをつくりたいときには、すぐに前後でペアになれる。
チームにしたいときも、すぐに指名してチーム作りができる。

さて、この列に集合させるときは、必ず「ダッシュ」だ。
スポーツをしている人なら分かるだろうが、
教師(=監督)の集合がかかったら迅速に集合しなければならない。

そういう意味もあるが、もう一つは運動量の確保である。

おまけでいえば、運動する時間の確保もある。

もちろん、たらたら集合させることがあれば「やり直し」である。

2012年1月29日日曜日

廊下の歩行

「廊下を走らない」は、最も有名な学校のルールではないだろうか。

しかし、本校では約30人いる教師の内、
私も含めてせいぜい3人くらいしか声かけはしていない。

私が現任校に着任して最も驚いた点である。

廊下を走っても、ほとんどの教師が注意すらしないから、
子どもたちは誰か教師の顔を見ても平然と走る。

当たり前だ。
教師は廊下を走っても注意しない、と普段からインプットされているからだ。

そこで、私の一撃。
だから、私の顔を見ると、途端に速度を落とす子がいる(笑)

廊下の歩行の指導さえできない教師がこれほどいたとは。
はっきり言って、給料泥棒である。

これで、廊下で衝突事故が起こり、
歯が折れましたといっても、
学校の責任が相当な分になるだろう。

2012年1月25日水曜日

「百分率とグラフ」単元末テストを終えて

今日、「百分率とグラフ」の単元末テストを行った。
平均点は76.2点。完全に私の指導力不足である。

子どもたちは、面積図さえかければ、後は問題なく解ける。
面積図をかかせるための指導にぶれがあった証拠だ。
単元を貫く基本形が未熟だったのだ。

明日からは、「正多角形と円周の長さ」に入る。
指導書では2月からの単元だ。
少し先取りして入ることができた。

2月中に、教科書を終われるようにしたい。

2012年1月24日火曜日

係活動の見直し

先週金曜日に、係活動の見直しを行った。
それまで、前期から通して係が変わらなかったのは、
私の今年度最大の反省点といってもいい。

だが、残り3ヶ月の係活動を活性化させたいと思った。
以下の原則を子どもたちに伝えた。

1 2人いれば係は成立すること。(1人では趣味である・笑)
2 「あったらいいな」という内容であれば何でもよい。
3 男女は関係ない。
4 最大人数は4人。4人以上いた場合は、分裂する。
(例えば新聞係が2つあることになる。現実も、新聞会社はいくつもある。)
5 お金をかけないこと。(これは前期にしつこく言ってある。)
6 1人で2つ以上の係に入ることができる。


ちなみに、以前は・・・・・・
1 1つの係につき4人。
2 男女混合であること。
3 「あったらいいな」という内容であれば何でもよい。
4 お金をかけないこと。(途中で加えた)


教師の中には、「男女混合」にこだわる人がいる。
私もこだわっていた1人だが、いまいち活性化しなかった。
希望の係になれないこともあるから、
やりたくない「あったらいいな」の係活動をする人が出る。
そうすると、その子たちはおもしろくないし、工夫したくもない。

だから、今回のようにした。
勝手に男女混合の係もできていた。
もちろん、男女で分かれる係が多い。
しかし、それはそれで、係どうしで調整する姿も見られた。

結果、14の係ができた。

これからの活動が楽しみである。

「百分率とグラフ」(東書5下)授業を終えての雑感

今日、「百分率とグラフ」のまとめの問題を終えた。
いよいよ明日はテストである。
5年生、いや、小学校算数の最難関と言われる「割合」であるが、
子どもたちには「難しい」とは一言も言っていない。

この単元では、河田氏の書籍を主に参考にし、「面積図」で指導してきた。

しかし、いくつか不都合が生じてきた。
河田氏の勤務校の教科書は、啓林館であるが、
本校(横浜市)は東京書籍である。
そのため、言葉の端々が異なる。
他の向山型算数の書籍にも、
東京書籍に対応できるような指導法が載っていたため、
それもあわせて参考にしたが、
河田氏の「夢のような」指導そのものの追試には至らなかった。

「面積図」を用いて驚いたのが、
どの子もすんなりと解けるということである。
長方形に図式化するから、面積図さえ書ければ、
式の間違い(ア÷イなのにイ÷アにしてしまうのような)がない。

次に5年生を担任するときの参考になった。

ちなみに、同じ学年(全3クラス)で、
あるクラスは今日からこの単元に入ったという。
時間にして12時間。
もう1つのクラスはまだ前の単元だ。
時間数にして15時間である。

気付けば1月が終わる。
算数は2月中に終われそうだ。

2012年1月19日木曜日

「千年の釘にいどむ」(光村5年)指導メモ

「わたしたちの『図書館改造計画』」からのつながりの単元だ。
しかし、説明文として読み応えがある。
個人的には、非常に興味深い内容で、
科学的な説明も十分あり、大人でも「へぇ」と言ってしまう内容だ。

クラスの子どもに聞いてみると、
昨年度(4年生)、大半が「要約」をやったことがないという。
学年3クラス中、私は昨年度からの持ち上がりなので、
私のクラスにいた子どもは、「要約」を指導している。

これではいけないと思い、要約指導を取り入れることにした。

○音読指導
○「桃太郎」の要約指導
○章ごとの要約指導

ざっとこんな感じで組み立ててみた。

「わたしたちの『図書館改造計画』」は、
これはこれで「提案書」の書き方を学習させる。
「係活動」と関連できればと思っている。

明日の授業参観は国語。
普段の授業は少しお休みで、分析批評のさわりの指導を行う。
漢字スキル(あかねこではない)、五色百人一首も行い、
クラス全体を盛り上げていきたい。
百人一首は、大人も入れてみたいと思っている。

2012年1月15日日曜日

提案文書

前回書いた提案文書が、何とか終わった。
たてわり班活動に関する提案である。
この内容の提案が最初にされたのが、どうやら4年前であることが分かった。
つまり、この4年間、提案文書の蓄積・伝達がなされなかったのである。

なので、今回は来年度以降も使える文書にしたいと思った。
担当者がいつ変わるか分からない。
誰が見ても、大筋をとらえて動けるような文書にしたい。

1回このような提案を頑張れば、来年度以降楽になる。
つまり、提案文書を一から作成したり、
それにまつわる準備を一から考えたりする時間が不要になる。
自分たちで、校務を楽にすることを考えていかなければならない。

だから、「入学式」「運動会」「卒業式」という学校の三大行事は、
古い歴史があるのだから、本来、提案で苦労しない行事だ。

ところが、運動会の提案となると、
しきりに体育部が忙しくなるときがある。
毎年提案はされているのに、文書の蓄積・伝達を行っていないのだ。
そのような状況で「忙しい、忙しい」と言っているのは非常に馬鹿馬鹿しい。

このようになってしまうのは、提案に対してなされた修正を、
文書に生かしていないからだろう。

「提案」だから意見が出て、提案内容と変更がある場合がある。
それをその年度だけにとどめていないだろうか。
変更があったら、文書も変更しておく必要がある。

少しでも日々の校務を楽にするために、
提案文書に変更があったら、文書もその場で変更することが大事ではないか。

2012年1月12日木曜日

見通しをもつこと

今日、突然仕事が舞い込んできた。
2月と3月のたてわり班活動の計画を立てることだ。
それも、再来週の職員会議で提案しろと言う。
今回は、「卒業」にまつわる活動だ。

これは毎年行ってきていること。
それならば、いつ提案しなければならないかを、
総合的な学習の時間主任は把握しているはずである。
いや、把握していなければならない。
その「把握」こそが、主任の「仕事」なのだから。

再来週月曜日に職員会議がある。
その前に印刷し、資料の綴じ込みがあるから、
来週の木曜日までに仕上げなければならない。

あと1週間である。
あまりの怒りに、その主任とは目を合わさないで話をした。
いくらなんでも遅すぎる。
急遽必要になった仕事ではない。
それも、「よろしく!」の一言で済まされた。
相手が主任の先輩教師ならば、大目玉である。

この主任は、冬休みに1日も出勤しなかった。
見通しがもてる人ならば、冬休みのある日午前中に出勤して、
昨年度の資料を引っ張り出してくることぐらいはする。
「職務怠慢」もいいところだ。

少し仕事ができない人と一緒に仕事をするときは、
こちらのアイディアと、相手のアイディアの折り合いをつけながら、
時には私が強引に進めていくことができる。

しかし、ここまで仕事ができない人と一緒に仕事をするとなると、
これはたまらない。
こういう情報の蓄積・収集・整理ができない人に振り回されて、
教師の退勤時刻が遅くなっているという一面もあるだろう。

前にも書いたが、「主任」の仕事は、スケジュール管理である。
年間の予定を頭に入れ、「何月にこれがあるから、
何月には準備や提案をしないといけない」ということを、
把握しておくことが仕事である。

スケジュールの骨組みがしっかりしていれば、
あとは臨機応変に協力して仕事ができるものだ。

2012年1月10日火曜日

とりあえず

本校だけだろうか。
「とりあえずやってみて、何か問題が起きたら・・・」という類の話が多い。
「とりあえず」と言われれば、「とりあえず」かと思い、「とりあえず」やってみる。
不安ながらも「とりあえず」何とかなるから、「とりあえず」が常になる。

私はこういう先読みの甘い問題が嫌いだ。
部活動で「とりあえず」なら、後々はだいたいが思い出になるだろう。

しかし、これは「仕事」だ。プロとしての仕事だ。

やってみなきゃ分からない部分も、もちろんある。
それならそうと、「とりあえず」がいつまでなのか。
何月何日何時から、反省をし、最終決定をするのか。
ここまで詰めることは誰にだって分かる。

だが、それができない人がいる。
年齢や経験年数は関係ない。

私が授業をするとき、「とりあえず」でやって成功した試しがない。
何かしら自分の中でストンと落ちるものがあると、まあ流れる。
自信のあるものは、大体成功する。

理論付けできないが、
最近、このような私の「勘」は、侮れないものだと感じている。
勘は所詮「勘」なので、そんなの・・・と言われればそれまでだが。

さて、学校の門を閉めるのは誰の仕事なのだろうか。

2012年1月7日土曜日

冬休みの仕事

6日(金)が冬休み前最後の出勤日。
年末は26日から3日間出勤。
年が明けてからは6日のみ。

年末に要録は終わらせた。
途中だらけながらも、31人分書き終わった。
3日間とも、振替で3時過ぎには退勤したので、
集中してやれば、年度末だいぶ楽になる。

今日は、少し溜まっていた成績処理を済ませ、
10日の登校日に向けて教室の整備を行った。
新年最初の登校日。
少しでも気持ちよく子どもたちには登校してもらいたい。
「今年もがんばるぞ!」と少しでも思ってもらいたい。

12月から新年で、デジタル環境が変わった。
携帯電話は、もう寿命だったので機種変更。

パソコンは、もうすぐ7年目になるので、
異常を起こし、データが飛ぶ前に新しいのをと思っていたので、
DELLのパソコンを購入。

CPUはintel CORE i5
メモリは4GB
HDDは450GBほどある。

7年前のパソコンに比べて、
同じ値段でスペックが遥かによくなっている。
しばらく情報収集を怠っていたために、
だいぶ取り残されていた。

3連休で、研究授業の指導案をつくる。
国語「わらぐつの中の神様」だ。

新しいパソコンで、新鮮なアイディアが出ますかね?(笑)