2012年7月9日月曜日

「多数決」の是非

特活の先生は、だいたい「多数決」に否定的だ。
「全会一致」を好む。
わたしはそうではない。
数人でなら分かるが、30人の全会一致などあり得ない。

もちろん、説得しようと議論することは大切だ。
しかし、ある程度時間がきたら多数決をとる。
それ以外に決めようがない。
全会一致でないと、話し合いを伸ばしたり、翌日にしたりする場合がある。
折り合いがつかないのだから、時間を別にとらないとならないことは分かる。

そのときの子どもの気持ちはどうだろうか。
あまりにも「全会一致」にこだわると、きっとこう思うだろう。
「早く終わらないかな」
「(そこまでするなら)もう、いいよ」

ある程度時間で区切って決めていくことは大切である。
しかし、すぐさま多数決にするのは嫌だ。
議論の時間をある程度保障する。

ちなみに、わたしが多数決をとる場合、賛成・反対の順に挙手させたとして、賛成が過半数だったとする。
そこで、「じゃあ決まり」とはしない。
必ず「反対」も挙手させる。そして数を合わせる。
数が合わなかったらとり直し。
せっかく与えられた参加権。
30人という小さな「社会」において、行使しないのは許されない。
数が合わなければ延々と続ける。これまでに5回くらいとったことがある。詰める。

過半数でだめだと分かっていても、自分の意見を挙手で表明させる。
これが、「どちらの意見も大切にする」ということだと思う。

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