勤務校周辺には、地層が確認できるような崖がない。
よって、ボーリング試料を用いての観察になる。
しかし、この試料も班の数だけ十分にはない。
観察グループを前半・後半に分ける。
では、観察ではないときに何をさせるか。
校庭を掘らせる。好きなところを、好きなだけ。
条件をつける。
(1)掘った場所は必ず埋め、固める。
(2)体育などの授業をしていたら、邪魔をしない。
「好きなだけ」というのが子どもたちの意欲を掻き立てる。
ただし、1ヶ所には限定させない。
必ず2ヶ所以上を掘らせる。変化を比べる。
校庭でも、その変化は十分だ。
校庭は人工的に造ったものだから、地層の学習には向かない、
という意見があるだろう。それも一理ある。
しかし、この活動は、どちらかというと、
自分たちの身近な地面を掘ってみることで、興味をもたせることにある。
人工的かもしれないが、「層」が確認できる。
思いもよらぬ場所を掘り、意外なものを発見した班。
層があることを発見し、それが分かるように削り取った班。
いずれも、理科室からシャーレを持ってこさせ、それに大事にしまわせた。
もう学者になった気分である。
その子たちは、とても満足そうに、そして大事にシャーレに試料をしまい、
理科室に持って行った。
全ての授業をこのように開放的にできるわけではないが、
少しのヒントになったらと思う。
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