2012年10月4日木曜日

「土地のつくりと変化」で好きなだけさせる

勤務校周辺には、地層が確認できるような崖がない。
よって、ボーリング試料を用いての観察になる。

しかし、この試料も班の数だけ十分にはない。

観察グループを前半・後半に分ける。

では、観察ではないときに何をさせるか。

校庭を掘らせる。好きなところを、好きなだけ。

条件をつける。

(1)掘った場所は必ず埋め、固める。

(2)体育などの授業をしていたら、邪魔をしない。

「好きなだけ」というのが子どもたちの意欲を掻き立てる。

ただし、1ヶ所には限定させない。
必ず2ヶ所以上を掘らせる。変化を比べる。
校庭でも、その変化は十分だ。

校庭は人工的に造ったものだから、地層の学習には向かない、
という意見があるだろう。それも一理ある。

しかし、この活動は、どちらかというと、
自分たちの身近な地面を掘ってみることで、興味をもたせることにある。
人工的かもしれないが、「層」が確認できる。

思いもよらぬ場所を掘り、意外なものを発見した班。
層があることを発見し、それが分かるように削り取った班。

いずれも、理科室からシャーレを持ってこさせ、それに大事にしまわせた。

もう学者になった気分である。

その子たちは、とても満足そうに、そして大事にシャーレに試料をしまい、
理科室に持って行った。

全ての授業をこのように開放的にできるわけではないが、
少しのヒントになったらと思う。

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