勤務校には専科が2名いる。
今日、2人で協力して作ったというアンケートを見せられた。
授業中に、担任のときと態度が変わる児童に困っているという。
それによって、まじめにやりたくても困っている児童もいるという。
だから、アンケートをとり、まじめな子の困り感を書かせ、
そして、必要に応じて、その原因となる子を、専科と担任とで面談したいそうだ。
(これは一種の拷問に感じる)
原因ははっきりしている。
「タテの関係を、授業を通してつくることができていない」ことだ。
もっと簡単にいえば、教師の授業技量の不足である。
わたしも、学年内ではあるが、理科を3クラス分見ている。
しかし、困ることはない。
授業のルールをつくり、タテの関係をはる。
ときには、詰める。
そこで、教師の権威を確立する。
ただし、怖かったり脅しに近い指導だったりするわけではない。
褒めるところではしっかり褒める。これが大事だ。
褒めてくれるから、子どもたちはついてくる。
運動会で、演技を5・6年生合同で行った。
人数にして200名だ。一斉指導の主担当がわたしであった。
合同練習は片手で数えられる程度である。
そこでも、タテの関係をつくる。
話を聞かせるときは「体育座り」
1人でも姿勢がつくれていなければ、話を始めない。
そういうことを繰り返す。
合同練習も仕上げに差し掛かったある日。
200名が入場の位置に集まっている。
並んではいない。
ただの集まり。
烏合の衆。
ややうるさかった。
しかし、普段からタテの関係をつくっているから、
わたしが近付いただけで、200名がしんと静まった。
崩してはいけない関係がある。
その関係も、一度つくれば継続するものではない。
毎日のように、崩れるきっかけは訪れてくる。
それを見逃してはならない。
一度も、その関係を崩すような対応はしない。一度もだ。
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