2012年9月28日金曜日

タテの関係をつくる

勤務校には専科が2名いる。
今日、2人で協力して作ったというアンケートを見せられた。

授業中に、担任のときと態度が変わる児童に困っているという。
それによって、まじめにやりたくても困っている児童もいるという。

だから、アンケートをとり、まじめな子の困り感を書かせ、
そして、必要に応じて、その原因となる子を、専科と担任とで面談したいそうだ。
(これは一種の拷問に感じる)

原因ははっきりしている。

「タテの関係を、授業を通してつくることができていない」ことだ。

もっと簡単にいえば、教師の授業技量の不足である。

わたしも、学年内ではあるが、理科を3クラス分見ている。
しかし、困ることはない。
授業のルールをつくり、タテの関係をはる。
ときには、詰める。

そこで、教師の権威を確立する。

ただし、怖かったり脅しに近い指導だったりするわけではない。

褒めるところではしっかり褒める。これが大事だ。

褒めてくれるから、子どもたちはついてくる。


運動会で、演技を5・6年生合同で行った。
人数にして200名だ。一斉指導の主担当がわたしであった。

合同練習は片手で数えられる程度である。

そこでも、タテの関係をつくる。

話を聞かせるときは「体育座り」
1人でも姿勢がつくれていなければ、話を始めない。

そういうことを繰り返す。

合同練習も仕上げに差し掛かったある日。

200名が入場の位置に集まっている。

並んではいない。
ただの集まり。
烏合の衆。
ややうるさかった。

しかし、普段からタテの関係をつくっているから、
わたしが近付いただけで、200名がしんと静まった。


崩してはいけない関係がある。
その関係も、一度つくれば継続するものではない。
毎日のように、崩れるきっかけは訪れてくる。

それを見逃してはならない。
一度も、その関係を崩すような対応はしない。一度もだ。

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