2012年10月22日月曜日

道徳「少年の夢」

イチロー選手(本名:鈴木一朗)の小学校6年生のときの作文を用いた。
この作文は有名で、インターネットで探せばすぐに出てくる。

向山洋一・板倉弘幸編『小学校6年・教え方の基礎基本小事典』に直筆の資料がある。

「みんなの将来の夢はなんですか?
職業でもいいし、こんな人になりたいでもいいですよ。」

ここは簡単に発表させる。

「では、ある少年の作文を読みます。小学校6年生、みんなと一緒です。」

読み聞かせる。

「感想を書きなさい。」

感想をお隣や班と読み合わせる。
列指名で発表させる。

「この少年の夢は叶うでしょうか?それとも叶わないでしょうか?
予想します。もちろん、当てずっぽうでいいんですよ。」

わたしのクラスでは「叶う」という子が多かった。

「実は、この人です。」

もったいぶりながら、イチロー選手の写真を下から少しずつ見せる。
2012年に背番号が「51」から「31」に変わった。

「この作文を書いた人が、イチロー選手だと知っての感想を書きなさい。」

先ほどと同様。読み合わせた後、列指名で発表させる。

「イチロー選手が好きな言葉があります。」

  (     )は力なり。

わたしのクラスでは、誰一人知らなかったようだ。(これはこれで驚き)
しかし、「努力」「自信」などいい言葉は出る。

  ( 継 続 )は力なり。

イチロー選手の逸話を紹介する。

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イチロー選手は、スポーツだけが得意なだけではありませんでした。
お勉強の成績も優秀だったそうです。
中学校では、ほとんどの教科で「5」をとったとのことです。
有名な大学に行くよう言われたこともあるそうです。
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「授業の感想を書きなさい。」

最後にこういうことを付け加えた。

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イチロー選手のように、幼い頃から夢をもち、叶える人もいます。
しかし、人生の中で、色々な人や出来事と出会い、
中学生や高校生、またはその後になって夢が変わり、
そして叶える人もいます。
大事なのは、夢が決まったそのときから、努力することです。
だから、今、はっきりと夢が決まっていない人も焦らなくていいんですよ。
ただし、夢が決まったら、できるときに、できることを、できるだけやりましょう。
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最後の「できるときに~」は、大縄の練習のときからの口癖になりつつある。

授業を終えての感想では、自分自身もがんばりたいというものが多かった。
中に、女の子で1人、「またこういう授業をうけたい」という子がいた。

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