2012年9月1日土曜日

「自尊心」を高める。

セミナーの度に、「自尊心」をテーマに話される先生がいる。
聞く度に、その先生のクラスの明るい雰囲気がイメージされる。
「Happyな先生に子どもたちはついていきます。」
この言葉に、胸に棘が刺さる思いがした。

夏休みが明けて、最初の1週間が終わった。
この週、とにかく事あるごとに「褒める」ことに徹した。
叱ったことは一度もない。
若干の注意があったが、それも数回程度だ。
数回の注意程度で、解決できる程度の落ち着きだったのだ。

いつか「叱る」ことが日常化してしまうと、
なかなかそれを止められない思いが、わたしの場合はしている。
だから、こういう長期休み明けこそ、自分が一教師として、
どう振る舞うべきかを考え直し、行動に移すことのできるチャンスなのだ。

偶然にも、この週にとらなければいけないアンケートがあった。
放課後、学年の職員とアンケートの結果について話すことがあったが、
推察で、わたしのクラスが、「学校は楽しい」「クラスは落ち着いている」
と回答した子どもの数が一番のようである。

ある自尊感情のあまり高くない男児がいる。
例えば、先の「学校生活は楽しいか」という設問に対しては、
いつも「楽しくない」の最低評価まではしないが、
「あまり楽しくない」という位置の回答をしている。

しかし、今回、「まあ楽しい」のプラスに傾いたのだ。

わたしは、今年度、この男児の自尊感情を高めることが、
学級経営の裏の目標の一つであった。
やはり、目標を具体的に定めることで、クラスを本当に少しずつ、
プラスに傾かせることができるのだと思う。

本校は運動会が今月にある。
やはり、日常でも行事でも、「自尊心」を高めることは重要だ。
そのためには、「褒める」ことが一番なのである。


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このアンケートでは、設問の言葉に無理がある。

>>あなたのクラスは落ち着いていますか?

クラスが「落ち着いている」という一種の例えが理解できない子どもがいる。
授業中も、休み時間も、イベント時にもおとなしくいる状態を、
「落ち着いている」と捉えてしまう子どももいる。

そうではない。
「けじめがありますか。」とか
「授業と休み時間の切り替えができていますか。」とかの方が、
少なくとも「落ち着いている」よりは分かりやすいと思う。


アンケートをとることは、よくとられる手法だが、
教師が作るアンケートには、練られていないものが多すぎる。

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