2011年9月28日水曜日

3.11 子どもへの対応

2011.3.11、東日本大震災が発生した。
私は、5時間目の授業中だった。

大きく、そして長い時間揺れた。
心配されていた「東海大地震」が来ると思った。
ともかく長かった。

第一に考えたことが、「子どもを安心させること」である。

とにかく子どもをパニック状態にしてはならない。
パニックを起こせば、避難する際に混乱をきたすし、
その混乱によって、二次災害に遭う危険性を察知したからだ。

そこで私はこう言った。

  大丈夫、大丈夫。
  先生は、これよりも大きい地震を、高校時代に2回経験しています。
  先生が慌てていないから大丈夫です。

実際に、高校時代に震度5弱を2回経験している。
その経験も良くはたらき、子どもを安心させることができた。

後日、保護者と会った際に、

  本当はとても怖かったみたいです。
  でも、先生が「先生はこれよりも大きい地震を2回経験している」と
  言ってくれたおかげで、だいぶ安心したようです。

と言われた。

私が「大丈夫」と言っている最中、騒ぐ子どもなどいない。
だが、本当は怖がっている子どもがもっといたはずだ。

そんな中で、「先生が落ち着いているから大丈夫です」と言うことはプラスだ。
ましてや、私は地震を割と経験しているから、自信をもって「大丈夫」と言えた。

地震を経験していない人でも、

  先生たちは毎年訓練しているから大丈夫です。
  どの先生も慌てていないから大丈夫ですよ。

と言えるはずである。

教室で子どもが頼れるのは先生だけである。

その使命感を深く実感した3.11でもあった。

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