2011.3.11、東日本大震災が発生した。
私は、5時間目の授業中だった。
大きく、そして長い時間揺れた。
心配されていた「東海大地震」が来ると思った。
ともかく長かった。
第一に考えたことが、「子どもを安心させること」である。
とにかく子どもをパニック状態にしてはならない。
パニックを起こせば、避難する際に混乱をきたすし、
その混乱によって、二次災害に遭う危険性を察知したからだ。
そこで私はこう言った。
大丈夫、大丈夫。
先生は、これよりも大きい地震を、高校時代に2回経験しています。
先生が慌てていないから大丈夫です。
実際に、高校時代に震度5弱を2回経験している。
その経験も良くはたらき、子どもを安心させることができた。
後日、保護者と会った際に、
本当はとても怖かったみたいです。
でも、先生が「先生はこれよりも大きい地震を2回経験している」と
言ってくれたおかげで、だいぶ安心したようです。
と言われた。
私が「大丈夫」と言っている最中、騒ぐ子どもなどいない。
だが、本当は怖がっている子どもがもっといたはずだ。
そんな中で、「先生が落ち着いているから大丈夫です」と言うことはプラスだ。
ましてや、私は地震を割と経験しているから、自信をもって「大丈夫」と言えた。
地震を経験していない人でも、
先生たちは毎年訓練しているから大丈夫です。
どの先生も慌てていないから大丈夫ですよ。
と言えるはずである。
教室で子どもが頼れるのは先生だけである。
その使命感を深く実感した3.11でもあった。
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