4年生の社会科。
年明けからは、「わたしたちの○○県」というような単元に入る。
神奈川県では、多くの学校が三浦半島を取り上げる。
漁業や農業が盛んであり、温暖な気候も関係しているからだ。
三浦半島は、海岸線が入り組んだ形をしている。
だから、「湾」が多く、水産資源に恵まれている。
海岸線が入り組んだ形をしていることに気付かせる授業があった。
入り組んでいない海岸線の地図を用いて、
見た目で判断させる授業も考えられた。
しかし、それでは不十分だと感じた。
そこで、自分でする作業を通して理解させようと思い、以下のように実践した。
1.地図を2種類用意する。(両面印刷ではない方がよい)
(1)三浦半島の地図(入り組んでいる) (2)横浜港付近の地図(入り組んでいない)
2.横浜港付近の地図で、海岸線を赤鉛筆でなぞらせる。
3.三浦半島の地図で、海岸線を赤鉛筆でなぞらせる。
これだけで、「3.」の段階で「うわあ、大変だよ」「手が疲れる」といった声が聞こえる。
入り組んでいない地形はすっとなぞることができる。
入り組んでいる地形はそうもいかない。
複雑だから、スピードは落ちるし、手が疲れるのである。
反省点は以下の通りである。
私は、地図を両面印刷してしまった。
しかし、視覚的に比較させることを考えれば、両面印刷ではない方がよい。
横浜港付近の地図は、なぞらせるスタート地点を指示するのに時間がかかった。
目標物が多すぎるからである。
地図に予め、スタート地点を書いておけばよかったのかもしれない。
この授業、子どもたちが「大変」と言ったら、
「どうして、なぞるのが大変なの?」と聞けばよい。
「複雑だから」「たくさん凸凹があるから」という答えが返ってくる。
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