2011年9月4日日曜日

海岸線の入り組んだ形に気付かせる実践(三浦半島・4年社会)

4年生の社会科。
年明けからは、「わたしたちの○○県」というような単元に入る。

神奈川県では、多くの学校が三浦半島を取り上げる。
漁業や農業が盛んであり、温暖な気候も関係しているからだ。
三浦半島は、海岸線が入り組んだ形をしている。
だから、「湾」が多く、水産資源に恵まれている。

海岸線が入り組んだ形をしていることに気付かせる授業があった。
入り組んでいない海岸線の地図を用いて、
見た目で判断させる授業も考えられた。

しかし、それでは不十分だと感じた。

そこで、自分でする作業を通して理解させようと思い、以下のように実践した。


1.地図を2種類用意する。(両面印刷ではない方がよい)
    (1)三浦半島の地図(入り組んでいる)  (2)横浜港付近の地図(入り組んでいない)

2.横浜港付近の地図で、海岸線を赤鉛筆でなぞらせる。

3.三浦半島の地図で、海岸線を赤鉛筆でなぞらせる。


これだけで、「3.」の段階で「うわあ、大変だよ」「手が疲れる」といった声が聞こえる。

入り組んでいない地形はすっとなぞることができる。
入り組んでいる地形はそうもいかない。
複雑だから、スピードは落ちるし、手が疲れるのである。


反省点は以下の通りである。

私は、地図を両面印刷してしまった。
しかし、視覚的に比較させることを考えれば、両面印刷ではない方がよい。

横浜港付近の地図は、なぞらせるスタート地点を指示するのに時間がかかった。
目標物が多すぎるからである。
地図に予め、スタート地点を書いておけばよかったのかもしれない。


この授業、子どもたちが「大変」と言ったら、
「どうして、なぞるのが大変なの?」と聞けばよい。

「複雑だから」「たくさん凸凹があるから」という答えが返ってくる。

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