2015年12月7日月曜日

授業の進度

 何でもかんでも合せようとする教師は、それは力量の低い教師だ。
 早い進度のクラスを止めてはならない。
 「最低、ここまでやりましょう。」くらいの申し合わせで十分である。

 私のクラスは、国・社・算・理と、全て1月の学習まで終わる計画だ。


 現在学習しているのは……

【国語】  「プラタナスの木」(読書感想文)→明日で終了

【社会】  「神奈川県をかけぬけよう」→明日で終了

【算数】  「小数のかけ算とわり算」→あと2時間程度で、乗法が終わる

【理科】  「ものの体積と温度」→今週まとめとテストで終了


 終える予定が……

【国語】  詩を作る(のはらうた)+新出漢字の学習(4年生で習うもの全て)

【社会】  伝統のわざを生かして(寄木細工)

【算数】  小数のかけ算とわり算

【理科】  冬の星


 もちろん、どれも手を抜いているわけではない。
 クラブ紹介リーフレットも色鉛筆で仕上げてある。
 必要な「まとめ」テストは、どの教科もやっている。
 なお、「プレテスト」は全て授業時間内に終えている。

 見通しを持ち、無理・無駄を省けば、案外進度には困らないものだ。

2015年4月19日日曜日

漢字スキル-書き順を教える

 今年度は、4年生の担任になった。
 2度目の4年生担任。

 漢字は「あかねこ漢字スキル」で指導している。

 「指書き」の段階で、書き順を見てやるように指導する。
 また、全て終わった児童を相手に、「空書き」で詰める。
 また、「なぞり書き」「写し書き」の段階で、画数を唱えながら練習している。
 正しい書き順が、練習を貫いている。

 私にとっては、何年生担任でも同じような指導方法だ。

 しかし、一部でこのような指導(?)をしている人がいる。

【漢字スキル(ドリル)は家で練習してくるもの】

 学校は、学習指導の場である。
 寺子屋を思い起こせば、全ての子どもに「読み・書き・算」を保証する場だったはずである。
 しかし、このように言ってはばからない人もいる。

 今のクラスのある子が、日記でこう書いてきた。

 「今までは、漢字は家で練習するばかりでした。だけど、○○先生(私のこと)は、書き順をしっかり教えてくれます。来年も○○先生のクラスがいいです。お母さんも○○先生がすっかりお気に入りと言っていました。」

 私は教師として当たり前のことをしているだけだ。
 こう感謝されることは、嬉しい。
 言い換えれば、家庭に丸投げしている教師がかなり多いということだ。

 学級が始まって2週間である。
 このわずかの間に、来年も私が担任がいいと言うほどである。

 それほど、書き順の指導は大事だ。
 そして、新出漢字の学習は、学校を基本にして行うべきだ。
 (その上で、家庭で練習は構わないと思う。)

2015年4月4日土曜日

【黄金の3日間】名前を覚える

 勤務校は、月曜日から始まる。

 この土日は、黄金の3日間の準備の点検に充てる。
 5日間あるので、5日間計画でもいいだろう。

 まずしたことは「名前を覚える」ことである。
 名前は今日で一通り頭に入った。
 あとは繰り返し唱えて、すらすら言えるようにしたい。

 これは、子どもたちの信頼感を勝ち取る。
 何せ、出会った初日に、名簿を見ずに全員の名前を呼ぶのである。
 子どもにしたら、高段の芸に見える。


《覚え方のこつ》

 「○○○○」「□□□□」「●●●●」ではなく、
 「1番、○○○○」「2番、□□□□」「3番、●●●●」の方が、すぐに覚えられた。
 これは個人差があるかもしれないから、参考までに。

2015年3月10日火曜日

カウントダウンカレンダー(卒業へ向けて)

 カウントダウンカレンダー作成に取り組んだ。
 32人学級なので、卒業式前日に「あと1日」となるようにした。
 「あと32日」からスタートしている。

 基本的に、レイアウトは自由だ。
 以下は必ず入れることにした

   ①「あと○○日」(当然か・笑)
   ②みんなへのメッセージ
   ③氏名(もしくはサイン)

 みんなへのメッセージが、どこか心温まる。

 用紙も、ただ小さく切った画用紙を与えただけだ。
 上記3点の条件があるから、創造的になる。
 (条件が全くない状態では、かなりぐちゃぐちゃなものになるだろう。)

 両隣のクラスも取り組んでいる。(申し合わせはしていない)
 ②の部分が3クラスとも違う。

 この取組のポイントがもう一つ。

 それは、『めくったら廊下に掲示する』ことだ。
 温かいメッセージが日に日に増えていく。
 敢えて私が掲示している。
 一人一人の言葉と対峙している。

2015年3月6日金曜日

全校に対して平等に接する

 私は、いけないことをしていたら、誰であっても厳しく叱る。
 信頼関係が築けている自分のクラスで厳しく叱ることはあっても、
その他となれば、「注意」ぐらいで終わるのが普通かもしれない。

 しかし、私は違う。
 自分のクラスの子と同じように叱る。

 一方で、
 私は普段接さない子でも、気付けば褒める。
 何年生であっても、褒める。
 褒めたくなったら、褒める。

 楽天前監督の星野仙一氏が言っていた。
 「トップは、怒ることがはっきりしている方がよい。」
 基準をはっきり示せということだ。

 だから、”私”という人物像が明確になる。

 朝会で司会を担当するときがある。
 私が前に立つと、全学年十数秒以内にシーンとなる。
 私は一言も発しない。
 ただ、全体に対して目配せをするだけだ。

 穏やかに「さすが高学年。静かで姿勢が立派です。」とだけ言い、朝会が始まる。

 もう一度言う。
 私が前に立っただけで、シーンとなるのだ。

 「お口を閉じます。」
 「静かにするんですよ。」
 などと発する必要がない。

 立つだけである。

 それくらい、基準を明確に示したい。
 「よい」「悪い」がはっきり分かる人間でありたい。

2015年3月5日木曜日

3月 6年生の算数(中学校数学の予習)

 2月末時点。
 (専科以外)教科書は全て終わった。

 3月になり、少しゆとりができた。
 算数は、中学校の数学を始めた。
 「正負の数」である。
 中学校の数学の教科書を買った。
 (教科書も随分と様変わりしており、驚いた)

 中学校へ向けての準備運動ができればと思っている。
 なので、配当時数よりも少しペースを落としている。

 「数学」という響きに、子どもたちはわくわくしていた。
 もちろん、進め方はテンポよく行う。
 それも、教科書通りである。

2015年3月4日水曜日

「話す・聞くスキル」の効果

 今年度、「話す・聞くスキル」を採択できた。
 本校は、そんなに学年費にゆとりがない。
 なので、学年会計を買って出て、予算の見通しを自ら計算した。
 そこで、だいぶ売り込んで、採択に持ち込んだ。

 河田孝文氏の指導法をベースにした。
 セミナーで学んだことを追試した。
 他の階にまで及ぶような声ではないが、他クラスを圧倒している。

 それが今、卒業式の「門出の言葉(呼びかけ)」で威力を発揮している。

 学年全員で言うところもあるが、クラス全員で言うところもある。

 学年3クラスあるが、我がクラスがダントツである。
 抜き出ている。
 1年間の積み重ねである。
 声の揃い方や、出し方、勢いがまるで違う。

 他クラスも頑張ってはいるが、絶対にうちのクラスには及ばない。

 それほど、すごい教材である。
 ただし、ユースウェアを守ることが絶対の条件だ。
 (この教材は、ユースウェアが教材に書いてある。)

2015年3月3日火曜日

低学年 なわとび(縄跳び)の指導

 以前の記事で、縄跳びは暖かいうちに始めると記した。
 理由は、縄が体に当たっても、それほど痛くないからである。
 昨年度(1年生)、今年度(6年生)とどちらも春から始めている。

 さて、中学年以上では「なわとび級表」が有効である。
 システムを示せば、体育の導入は勝手に子どもたちで始められる。

 しかし、昨年度1年生を担任して、これは難しいと判断した。
 どこかに相応しい級表はないかと探していた。

 1年生も4月から12月まで過ぎた。
 ところが、『楽しい体育の授業 1月号 №292』に掲載された。
 63ページである。
 明治図書は、電子書籍もあるから、もしかしたら購入できるかもしれない。

 大石哲久氏の記事だ。
 元々は、中濱麻美氏が作成したという。
 これが、1年生に大ヒットであった。
 ぜひ、1・2年生はこの級表を使うとよい。

 昨年度担任した子たちが、今年度は2年生。
 担任をしていないが、「級表がほしい。」とある子が言ったという。
 喜んで、現担任に級表を差し上げた。

 アンコールが起こる体育教材は、滅多にない。

2015年2月21日土曜日

作文「書き出し」の指導

 昨日、教え子の保護者に会った。
 卒業生である。
 その子を4・5年生と2年間担任した。
 実は、5年生のときに、指導を巡って苦情を言われた。
 その方から、今度は感謝の言葉をいただいた。

 「先生の作文の書き出しの教え方が、あの子は印象に残っているようで、
  毎回のように、学年で作文が選ばれるんです。」

 作文・卒業文集で書き出しの工夫を必ずさせる。

 ①会話文から始める(心情もあり)
 ②擬音語・擬態語から始める
 ③クライマックスから始める

 おおよそこのような感じだ。

 書き出しは、書けたら必ず目を通す。
 工夫されていれば、次に進めるが、工夫されていないと書き直しだ。

 そうすることで、同じ内容でも、ぐっと内容の濃い作文になる。

2015年2月14日土曜日

スマホで手帳

 大学生の頃は、吹奏楽をしていた。
 要職にも就いていた。(2年間)
 手帳が欠かせなかった。

 社会人になってから、手帳を持たなくなった。
 職場にいるときに、見通すからである。
 それで不自由もしなかった。

 しかし、最近必要かなとも考えている。
 もっと余裕をもって見通したいし、To do管理も思い付いたときにしたいからだ。

 メモをして、筆箱に入れることもしていた。
 筆箱には、印鑑が入っている。
 出勤印を押すために、毎日開けるからだ。
 それでも見落とす日はあった。

 そこで、スマホでスケジュール管理をしようと思い立った。
 やはり、フリーソフトがよい。
 私がケチだからだ(笑)

 私のこだわりとして、祝日が表示されるものがよい。
 Outlookでは祝日までは表示されない。
 元々インストールされている「予定表」もそうではない。

 そこで、いくつか試してみた。
 今のところ「ジョルテ」が合うようだ。
 2年先くらいなら、祝日が入っている。
 もう「山の日」も入っている。
 5年も先となると、それはまだアップデートできない。

 To doのメモもできる。
 情報を一元管理できれば、スマホさえ見ればよいということだ。
 これなら漏れがなさそうだ。
 今のところのおすすめである。

2015年2月4日水曜日

「あゆみ」の記入を始める

2月は成績処理の月だ。
「あゆみ」(通知票・連絡票)の記入を始めた。

今まで1日3人にしていたが、今回から1日2人にしてみる。
理想は、朝に1人、放課後に1人。
朝に余裕がなかったとしても、放課後に2人ならそう負担ではない。
放課後に3人となると、少し気合いが必要だ(笑)

記入は、基本的に肯定的なことしか書かない。
課題は、その都度伝えればよい。
課題があるのなら、その都度知りたいと、保護者は思うのではないだろうか。

また、高学年ともなれば、課題を書かない方がいいときもある。
ほとんどいいことが書いてあるのに、
課題が1つあるだけで、そのことで叱られる子もいるからだ。
何のための「あゆみ」なのかが分からなくなる。

基本的には、個性の伸長なのだ。

2015年1月26日月曜日

教師の授業での立ち方

立ち方、立ち位置一つとっても、それに意味を持たせたい。(願望)

基本的には、前の真ん中に立つ。

では、板書するときは、どのような立ち方だろうか。

多くは、子どもに背を向けている。

これでは隙だらけだ。(何もゴルゴ13を意識しているわけではない)

私は、体は出来る限り子どもたちの方に向くようにして、
斜めで板書している。

練習すれば必ずできる。

2015年1月21日水曜日

学年合唱で忘れてはならない”褒める”

 行事や、6年生担任になれば卒業式など、学年合唱の場は様々だ。

 たまに(?)歌唱指導をメインで行うこともある。(音楽専科ももちろんいる)
 基本的には「褒めて」伸ばす。
 歌は気持ちが前向きでなければならない。

 しかし、忘れてはならない「褒める」要素がある。

 伴奏者を褒める

「伴奏者」は、陰ながら努力を重ねている。
 歌唱指導が始まるだいぶ前から練習に取り組んでいる。
 それも孤独にである。

 その伴奏者を労っているだろうか。

 私も小学校の卒業式で伴奏をしたことがある。(曲は「翼をください」)
 他学年の先生に、合唱全体を見ていただいたことがあった。
 その先生に初めて歌を聴かせた。(私の伴奏で)
 聴き終えての第一声がこうであった。

 「まず……伴奏、上手ですね!」

 第一声にこれを言われたら、伴奏者はその先生のファンになる。
 伴奏の苦労をきっと知っておられるのだろう。

 伴奏者は、自分が主役でないことは重々承知している。
 だから、褒められなくても別に不平・不満を言うことはない。
 しかし、心の奥底で、「認めてほしいな」とは思っている。

2015年1月19日月曜日

やっと手に入れた……


向山洋一『6年の授業・6年の学級経営』明治図書出版、1990

新書本で、中古で3000円ほどだが、
あまり出回っていない本だったので、amazonで購入した。

今、読み進めている。
6年担任はかくあるべきと、身が引き締まる思いである。

2015年1月7日水曜日

青銅の3日間~第1日目~

 2学期制なので、朝会から始まる。
 学年全体を整列させる。
 こうすると、やはり始まりが気持ち良い。


【1時間目】学活(提出物回収・学校生活の確認)

 体調不良や家事都合で欠席がいた。
 朝の会の「健康観察」で連絡帳を開いて確認していた。
 大きな隙間時間だったので、「提出物を全て出しておきなさい。」と指示。
 その後、提出物を回収した。

 クラス全体には次のように話した。

   今日と卒業式の日を合わせて、登校日はあと51日です。
   今まで150日近く、つまりおよそ3/4を過ごしたわけです。
   ちょこちょこは何かあったかもしれません。
   しかし、何とか乗り切ることができました。
   だからといって、気を抜くと残り50日が悪くなります。

   そのために、4月から言っている通り、いじめは絶対にしないことです。
   人が嫌だと言ったらやめなさい。
   自分たちはで解決できそうもないときはどうしますか?(大人に相談する)
   そうですね、大人に相談します。
   小さい子で手が出てしまうのは、言葉が足りないときがあります。
   しかし、皆さんは6年生。
   友達と話し合う、少なくともそういう言葉は身に付けているはずです。

   それに、持ち物も学習に必要のない物は持ってきません。
   どんなに賢い人でも、ふとした瞬間に自分の持ち物が気になるときがあります。
   また、トラブルにもなります。

   4月から言っていることを大事にしていってほしいです。


【2時間目】学活(”有終の美”作り)

 TOSS中央事務局・杉山裕之『小学6年の担任になったら 学級づくり・授業づくり』明治図書、2009

 pp.114-115に「新しい年の決意を発表しよう(大川典子氏)」の実践がある。
 また、実物資料も掲載されている。
 この実物資料(「有終の美」という題がついている)をコピーして書かせた。

 p.114に作品例が2つ載っている。
 指示は「これより上手に書きなさい。」である。
 何事も基準が明確に示された方がよい。

 1時間目が早く終わったので、1時間目の途中から取り組んだ。
 時々、黙々と話さずに取り組んでいる子を褒める。


【3時間目】国語(言葉は動く)

 1つ目、漢字スキル。(新出漢字の学習は最終ページ)
 2つ目、話す・聞くスキル。(声の出し方を確認。できている子を褒める。)
 3つ目、教科書の音読。(範読→追い読み:スピード感を一気に上げる。)
 4つ目、問いの1文の読み取り。(疑問系であることを確認。)
 5つ目、答えの1文の読み取り。


【4時間目】社会(政治分野:第2時)

 教科書には「市民総合センター」とある。
 しかし、勤務校の自治体の同様の施設と名称は異なる。
 教科書の施設の仕事内容を確認した。
 本市ではどのような施設なのか、宿題にした。


※第2日目※

1・2時間目  書き初め(学年合同・学校行事)
3時間目  国語
4時間目  社会
5・6時間目  図工

この日から、給食と清掃開始。
当番について、3・4時間目のどこかで簡単に説明。

2015年1月6日火曜日

青銅の3日間

 勤務校は、明日から授業再開である。
 新学年初めは「黄金の3日間」、夏休み明けは「白銀の3日間」。
 そして、冬休み明けが「青銅の3日間」である。

 クラスや授業システムの骨格は示している。
 だから、持ち物やいじめ等の最重要なルールは確認する。
 あとは、授業に突入するつもりだ。

 長期休業明けは、特に「声が出ない」ことが懸念される。
 だから、「話す・聞くスキル」でエンジン全開でいこうと思う。
 

 休み明けだからといって、
 「今日はあまりペースを上げずに」という考え方をする人がいる。
 それはそれでいいかもしれないが、私はそうしない。

 「学校は勉強するところ」を一気に思い出させたいからだ。

2015年1月5日月曜日

年賀状への一工夫

 子どもに年賀状を出すことがある。
 一工夫加えることもできる。

①クロスワードパズル
②1人1文字暗号(休み明け、全員の文字を出席番号順に並べると、教師からのメッセージになるというものなど)

 このような工夫がある。

 もう1つ加える。私はこれをしている。

 写真を入れる

年賀状は、全員が写っているのを2枚選んだ。
 ちなみに、暑中見舞いには、グループごとの写真を1枚と集合写真にした。

 「我が子が写っているなら、親は捨てないですよ。」(渡辺喜男氏談・文責筆者)

 なるほどと思った。
 保護者の反応はうかがっていないが、こういう工夫もある。

 職員室で宛名書きをしていると、同僚が「それいいですね!次からそうしよう!」と言っていた。