2012年9月29日土曜日

「比例と反比例」第1時(東書6下)

金曜日から「比例と反比例」に入った。
他のクラスは、まだ「速さ」をやっている。
指導書では、「角柱と円柱の体積」まで終わらなければならない。
そのかわり(?)、我が学級は国語のペースを上げなければならない。

導入のページを扱う。
本題に、導入のページが取り扱われているからだ。

①~④までパターンがあるが、全て扱っていては時間がなくなる。

と考えて、④だけ扱った。
教科書の本題に関係する部分だけだ。

「比例」については、他の単元でも度々出てきているので、
子どもたちもいくらか慣れているようだ。

④の表を埋めていく。

1分、2分はテンポよく聞いていく。
隣のページの水槽の水の部分に色を塗らせる→表に書き込む
という流れだ。
「2分」が終わったところで、

「もうみんな賢いから大丈夫だとは思うんだけど、念のためね」

と言って、「3分」も一斉指導で行う。

「4分」からは自分たちで埋めさせる。

あとは、指導書の第1時のところまで授業して終えた。

2012年9月28日金曜日

タテの関係をつくる

勤務校には専科が2名いる。
今日、2人で協力して作ったというアンケートを見せられた。

授業中に、担任のときと態度が変わる児童に困っているという。
それによって、まじめにやりたくても困っている児童もいるという。

だから、アンケートをとり、まじめな子の困り感を書かせ、
そして、必要に応じて、その原因となる子を、専科と担任とで面談したいそうだ。
(これは一種の拷問に感じる)

原因ははっきりしている。

「タテの関係を、授業を通してつくることができていない」ことだ。

もっと簡単にいえば、教師の授業技量の不足である。

わたしも、学年内ではあるが、理科を3クラス分見ている。
しかし、困ることはない。
授業のルールをつくり、タテの関係をはる。
ときには、詰める。

そこで、教師の権威を確立する。

ただし、怖かったり脅しに近い指導だったりするわけではない。

褒めるところではしっかり褒める。これが大事だ。

褒めてくれるから、子どもたちはついてくる。


運動会で、演技を5・6年生合同で行った。
人数にして200名だ。一斉指導の主担当がわたしであった。

合同練習は片手で数えられる程度である。

そこでも、タテの関係をつくる。

話を聞かせるときは「体育座り」
1人でも姿勢がつくれていなければ、話を始めない。

そういうことを繰り返す。

合同練習も仕上げに差し掛かったある日。

200名が入場の位置に集まっている。

並んではいない。
ただの集まり。
烏合の衆。
ややうるさかった。

しかし、普段からタテの関係をつくっているから、
わたしが近付いただけで、200名がしんと静まった。


崩してはいけない関係がある。
その関係も、一度つくれば継続するものではない。
毎日のように、崩れるきっかけは訪れてくる。

それを見逃してはならない。
一度も、その関係を崩すような対応はしない。一度もだ。

2012年9月27日木曜日

長縄への挑戦

市の体育大会が来月にある。

クラス単位で取り組むのは「長縄」だ。

目標は300回。200回を超えることはできる子たちだ。

だから、意地でも毎日跳ぼうと決意した。
記録をとらなくてもいいから、とにかく毎日。

今日、放課後に有志で練習していると、
他学年の先生が2名、指導に加わってくださった。
ありがたいことだ。

1、2、3は普通に回し、
4から早回しのペースをつくる跳び方を教わった。
放課後に残ったメンバーの中には、
なかなか得意ではない子もいる。
(得意ではないから残ったのか…だとしたら素晴らしいことだ!)

何回か繰り返しているうちに、慣れてきて続くようになってきた。
あとは、先頭の子がすっと入れるようになれば、いけそうだ。
早速、明日から取り入れていきたい。

2012年9月26日水曜日

「比例と反比例」に悩む

今日は、雑談。

金曜日から「比例と反比例」に入る予定。つまり下巻に入る。

これが教科書を見て驚いた。
まず、配当時数の多いこと。およそ1ヶ月がかりだ。

そして、内容の複雑なこと。

言葉こそ出てこないが、
「y=a×x」の式が出てきて、比例定数aが「決まった数」
というようになっている。
そして、グラフまである。

教科書も、ぱっと見た感じでは、難しそうに見えるし、
指導書の時間配分も1ページ1時間のようになっていないページが多い。

こりゃあ、対策を綿密に立てないと。できるだけ簡単にできるように。

2012年9月25日火曜日

応援団の事後指導(後日に行う指導)

月曜日は代休。
今日、応援団の「解散式」を行った。

ここで、もちろん今までの頑張りを褒める。讃えるほどに。

そして、はちまきに一工夫させる。

はちまきの隅の方に、
「2012年 団長 ○○○○」
のように、名前を記させる。

これが数年経つと、「伝統」の応援団グッズになる。

自分が応援団にいた証だ。
応援団で精一杯汗を流した証だ。
後輩はきっと大切に使うだろう。
10年後、勤務校にいるわけではないが、
きれいに使われ続けていたら、きっと価値の高いものになるだろう。

2012年9月24日月曜日

応援団の事後指導「終了直後の指導」

応援団には、とにかく「脇役」と言い続けてきた。
それなのに、運動会の間、ずっと声を張り上げて応援し、盛り上げた。

運動会が終われば、その頑張りをぜひケアしたい。

そして、教育はタイミングである。逃してはいけないタイミングがある。

閉会式が終わって、すぐに応援団を集める。
片付けが始まった中、色ごとに集合写真を撮る。

こればかりはこの日でなくてはならない。
運動会後の、安堵の表情だったり、達成感だったり、疲労感だったり、
そういった表情が大切である。

こういう教師がいる。
「保護者も写真を撮りたいのだから、応援団だけというのはちょっと……」

保護者の写真とはわけが違う。

我々は、あくまで「教育活動」の一環として写真を撮る。
だから、この写真には子どもたちの成長につながる意味がある。
これだけやったぞ、という瞬間を残す。
そして、廊下に掲示する。
自分たちは改めて達成感を感じるだろうし、
全校の他の児童の中には、「憧れ」を抱く者が出てくるかもしれない。

親が撮るのは「思い出」のためである。

だから、教師が撮るのとは意味合いが全く違う。

2012年9月23日日曜日

午後の応援合戦は「パフォーマンス」を取り入れて!

昨日、勤務校の運動会が無事に終わった。
今日は雨だから、本当に天気に恵まれた。

これまで、勤務校の応援団は、どちらかというと、
「定型」をなぞらえる、謂わば台本通りに行うものであった。

しかし、自分たちで創り出し、工夫することで、さらにやる気が上がる。

今年度、主担当になったから、そこを変えようと思った。

そこで、午後の応援合戦に「パフォーマンス」を取り入れた。
「勝ったーコール」をしたあとに行った。

各色に団長扮するゲストが登場。
三輪車レースで午後の勝敗を占う。
しかし、漕ぎにくいためズルやケンカが起こる。
そこで、校長が制裁し、「正々堂々戦う」ように説教。
「午後も頑張りましょう」とマイクパフォーマンス。

午前中は、伝統的なかっこいい応援スタイル。
なので、午後にちょっとした「笑い」を入れようと思った。

お昼も食べて、少し眠気が襲ってくる頃。
こういう「笑い」でさらに盛り上げたかったから入れた。

団長を扮装させたのは、扮装させないと、
「団長がズルをしていることになるから」である。
団長は正々堂々のシンボル。団長にズルをさせてはならない。

2012年9月20日木曜日

道徳「ロンドン五輪男子競泳400メートルメドレーリレー」

道徳のオリジナル資料を作成した。
構想は先日参加したセミナーで紹介されたもの。
自分でパワーポイントにまとめた。

概略は次の通り。

北島康介選手に焦点を当てたもの。
100m・200m平泳ぎで3連覇がかかっていたが、成し遂げられなかった。
コーチ曰く「泳ぎを披露した瞬間、企業秘密ではなくなる」とのこと。

残された種目は「400メートルメドレーリレー」

北島選手以外の選手(入江・松田・藤井各選手)は、
「康介さんを手ぶらで帰すわけにはいかない。」を合い言葉に練習に励んだ。

北島選手も「もう足を引っ張れない」と緊張の面持ち。

結果、銀メダル。
チームの思いが一つになると、普段以上の実力を発揮する。
それが、タイムにも如実に現れた。

4選手のタイムは、個人100mのタイムよりも上がっている。
北島選手にいたっては、リレーでのタイムが個人戦で発揮できれば、
金メダルをとっていたタイムだ。

運動会が土曜日に控えている。
みんなで心を一つにすることのすごさを実感させたかった。

2012年9月18日火曜日

「評価」のさらなる具現化

本校は2学期制なので、成績を提出した。
評価する材料はあっても、乏しさを感ぜざるを得なかった。

だから、同僚の評価方法を見て、真似するところから始めることにした。

それは「座席表」の活用である。
わたしは今まで名簿を使用していた。
それを座席表に変えた。
一時期、座席表を使っていた時期があったが、
授業中に記録などできないと思い込み、
それならまとめて記述できる名簿にしようとしていた。

だが、授業風景を蘇らせると、
「あそこの席に座っている……」と詰まることが度々あった。

だから、映像として思い起こすときの助けになるかな、
と座席表に切り替えて、今試している最中だ。

座席表は使い捨て。
記録を、評価を観点別に転記するためのオリジナル閻魔帳に転記する。
そして、座席表を捨てる。

早速、今日から実行している。
何かおすすめの方法があれば、コメントをしていただきたい。

「誰が」叱るか

自分のクラスではない子が、目の前で悪さをしたとする。

さて、どうするか?

A:自分が話を聞き叱る。
B:担任などを呼んで複数対応する。

わたしは、無論「A」である。

なぜか。
目撃した人に叱られる方が、叱られる方も納得いくからだ。

見ていない人に同席されたって何の効果もない。
むしろ、叱られる方を晒し者にしている。
叱られる方にだって、守ってやらねばならないプライドがある。
それはもうズタズタだ。

ましてや、たかだか十数年生きているか生きていないかの子どもを、
いい年した大人が複数で囲むのである。状況を見てもいないのに。
一種の「いじめ」である。

見た人が叱る。
ドラえもんに出てくる「雷さん」がまさにそうだ。
決して、のび太の自宅までは行かない。

見てもいないのに、「担任だから」の理由で呼ばれても、
見てもいないのだから、叱る気になれない。

2012年9月16日日曜日

今日の記録

今日は、学校で行われた敬老会にクラブの子どもたちが参加するので出勤。

一段落したところで、ついでにと雑務を片付けた。

・理科の授業準備
週明けから「月と太陽」に入る。
今まで指導書より1ヶ月遅れていたのを、なんとは半月遅れ程度に回復。
1時間でも2時間でも授業ができれば入れる。その積み重ねが大事。
今週は「○○(行事)」があるからと、授業をしないと大変なことになる。
本校は視聴覚室がないため、理科室が一番の暗室になる。
他学年との理科教室使用割り当ての調整を火曜日に行う。

・学年だより
10月号の担当。書きかけていたものを一気に仕上げる。
あとは必要なところを専科等に埋めてもらうだけ。

・写真印刷とラミネート処理
クラスで集合写真を撮れば、必ずA3に印刷してラミネート。
そして、教室後方上部に掲示する。
写真にみんなと写っている、その事実が、子どもにとって「居場所」確認になればとの思い。
何枚か揃ってくると、なんだか温かい雰囲気が教室に漂う。
ただし、授業中に子どもの目に入ってしまう掲示場所は避ける。
授業中は、あくまで教師と黒板に集中できるように。

・応援団、芸術鑑賞教室などちょっと先の仕事の書き出し
学級のことは2週間先、それ以外のことは1ヶ月先を見通せばだいたいこなせる。
いつも通り、付箋1枚に1つを書き出し、机に貼る。


火曜日は空きが2時間ある。
学級だよりと前期学級経営案の反省を書く予定。
こういうときに限って、補欠が入ることが多い。
まあお互い様なので仕方のないことではあるのだが。

2012年9月15日土曜日

応援団指導のポイント

今年、応援団の主担当になった。
自分の所属する「色」の指導もあるのだが、
それは、同じ色の応援団担当の先生に任している。
自分は、「応援合戦」など全校にかかわる部分の指導だ。

子どもたちが、応援歌、振り付けなど色々と考えて、話し合いを経て決定し、
応援合戦の練習で、他の色に披露することになる。

そのときに、もちろん「褒める」のであるが、
「大げさに」褒めるのがよい。

「そんなこと、先生は思いつきもしなかった!」
「本当に、よく考えたな!」

など大げさに褒めることで、自分たちに自信がつく。
さらに工夫しようという意欲につながる。それも学年に関係なく。

昨日、全校練習が行われ、応援合戦も行われた。
他の色が応援を披露している間の、待つ姿勢も考えさせた。

それを頑なに緩めることなく保っている。

それが全校の雰囲気をつくりあげ、1年生ですら真剣に見入っていた。
団長の声が裏返ろうとも、笑う子はいなかった。

たくさんの先生方からお褒めの言葉をいただいた。

当日が楽しみである。

2012年9月12日水曜日

クラスに絶対伝えなければならない連絡を漏らさず伝える工夫

教師が、毎日必ず目にするものに記したり、
ポストイットに書いて貼っておくと、絶対に漏れがない。

わたしの場合、「健康観察表」にポストイットを貼り付ける。

ノートだと開かない日があるのだが、
健康観察表だけは、どんな日であれ絶対に開く。

連絡しなければならない
  ↓
目にすれば必ず連絡する
  ↓
毎日絶対に目にするものにあればよい
  ↓
(わたしの場合)健康観察表だ!

2012年9月11日火曜日

教師の服装

わたしは、教室での授業は基本的にスーツである。
例外として、4時間目が体育のときは、2時間目後の休み時間に着替える。
3時間目が国語・算数でも、このときばかりはジャージである。
要は、子どもたちと一緒の服装をする。

子どもと同じ行動をするからこそ、子どもたちは納得するし、
わたしの方が早く着替え終わろうものなら、もうしめたものである。
なぜなら、子どもたちが、校庭なり体育館なりから教室へ向かうのと、
わたしが更衣室へ向かうのとでは、わたしの方が距離があるからだ。

ずっとジャージの先生に「早く着替えなさい!」と言われても、響かないだろう。

服装については色々な考えがあるから、わたしのも一考えである。

わたしが、このようなスタイルを貫こうと思ったのが、ある先生の言葉である。

「子どもは、先生を通して社会を見ている。」

なるほど、民間企業に勤めている父親のほとんどはスーツで出勤するから、
仕事をしている先生もスーツである方が、社会人はスーツが基本が分かりやすい。
服装にも、ポリシーなり意図なりが必要である。

個人的な話だが、ジャージを着るとどうも気持ちが緩んでしまう(着慣れていないため?)のも、
ジャージを普段着とすることができない理由の一つである。

2012年9月10日月曜日

CM応援歌

今年、応援団の主担当になった。
去年も一応担当だったのだが、記憶がない(笑)

今まで、もう劇に近いくらいシナリオが完成しすぎていた。
だから、今年はもっと子どもたちが自由にできる部分を増やした。

その一つが「CM応援歌」である。

「応援歌」の条件は、
「誰もが知っている曲」であることである。


そうなると、ドラえもん、サザエさん、アンパンマンなど、
だいたい曲は偏ってくる。
それに1曲が意外と長く、歌詞が覚えられない。

「CM曲」も誰もが知っている曲である。
しかも、15秒という時間で使われている曲だから、
長くない。だから歌詞も長くならない。わずか数分で覚えられる。

ちなみに、今年の応援団で用いられた曲は、
「グルコサミン+ガリガリ君」「クリアアサヒ」「トリスのハイボール」である。
(酒類が多いことに笑った)

1年生でも、わずか5分程度で覚えてしまった。

応援団には、振り付けも考えさせる。
(これは、全校が覚える必要はない)

特に低学年の子は、歌の練習なのに、勝手に振り付けも覚える。

大声で歌える。

おすすめである。

根本正雄先生ら、たくさんの先生が実践されている。

2012年9月6日木曜日

「速さ」の指導~面積図or数直線or公式~

「速さ」も予定時間の半分を授業し終えた。

この単元に臨むにあたって、指導法をだいぶ迷った。
タイトルにある通り、3つのどれを柱として指導するかである。

面積図か数直線でいえば、好みは数直線だ。

なぜなら、数直線の方が関係性が明確であるからだ。
面積図もいいが、この学習内容ならば、関係性を図式化した方が、
子どもたちの思考のイメージが強くなると考えたからだ。
教科書にも数直線が載っている。

しかし、教科書のメインは「公式」である。
「速さ=道のり÷時間」と「道のり=速さ×時間」の2つが「公式」として登場する。

ぎりぎりまで迷ったが、教科書通りにと「公式」を扱ってみることにした。

「速さ=道のり÷時間」いきなりわり算だと抵抗がある子どももいる。

だから、最近では、
「速さ×時間=道のり」を柱にして授業している。
まずかけ算の式に表してから、わり算で答えを求めることに子どもは慣れている。

例えば、
X×2=6
X  =6÷2
   =3

というと子どもたちは案外すらすら解く。

もちろん「公式」は毎回書かせる。

面積図と数直線のさらなる効果的指導法についても、今後も模索してみたい。

2012年9月3日月曜日

「速さ」の内容への疑問

算数は「速さ」を学習している。

教科書は東京書籍だが、2つ疑問がある。


【その1】内容の網羅

教科書では、「道のり÷時間=速さ」「速さ×時間=道のり」が
「公式」として登場する。
しかし、「時間=道のり÷速さ」が出てこない。
時間を求める内容は、「速さ×□=道のり」という形で出てくる。
それならば、「速さ×時間=道のり」の1つのみを公式として、
「速さ」と「時間」を求める内容は、この公式に当てはめればよいのではないか。


【その2】公式の順序

先に述べた通り、2つの公式が出てくるが、
登場の順序も先に述べた通り(速さを求める→道のりを求める)である。
かけ算の「道のり」を求める公式を最初に出し、
次にわり算の公式の方が、説明がしやすいのではないだろうか。


数学者、算数科教育学者ではないので、意図が分からない。
幸いにも、母校の教授が執筆者の一人なので、
質問してみるのも手かもしれない。

2012年9月2日日曜日

「色」に気を付ける

わたしは、子どもが見る「色」には相当気を遣う。

【教師の服装】
わたしは、通常の授業で、原色の赤や黄、ショッキングピンクなどは着用しない。
これらの色は、その色そのものに強い力がある。刺激がある。
すると、子どもたちの眼は自然とその色にいく。授業どころではなくなる。
どんなに賢い子でも、ふとした瞬間に眼がいく。
だから、わたしはダーク系のスーツに、色の淡いシャツを着る。
ネクタイの色もコーディネートとの兼ね合いもあるが、過度な色はつけない。

【掲示物の色】
自分でつくる掲示物に、先ほどのような色は用いない。
基本的には淡い色。マジックの文字も目立つ。(黄に黒は映えるが、基本的にということで)
しかし、配布される掲示物の中には、意図が全くないものもある。
勤務校でいえば、生活目標がなぜか刺激的な色だ。
しかし、掲示しないわけにはいかない。
掲示するにしても、誰の目につかないところでは意味がない。
なので、わたしは後ろにある(ランドセルをしまう)ロッカーの上にある掲示板に掲示している。

【磁石の色】
教師人生長いものだから、思い切って白20個を自費で購入した。
基本的に、白は何も邪魔しない。
拡大したものも白い紙に印刷されるから、違和感がない。
何か目立たせたいときにはカラーマグネットを使う。
わたしのクラスでいえば、教室の後ろの鉄扉に給食当番表がある。
日直の子どもの表の氏名に、カラーマグネット(今は緑)を貼っている。
帰り際、次の日の日直の子にマグネットを移すまでが日直の仕事だ。

授業中、黒板にいかに集中させるかが原則である。

2012年9月1日土曜日

「自尊心」を高める。

セミナーの度に、「自尊心」をテーマに話される先生がいる。
聞く度に、その先生のクラスの明るい雰囲気がイメージされる。
「Happyな先生に子どもたちはついていきます。」
この言葉に、胸に棘が刺さる思いがした。

夏休みが明けて、最初の1週間が終わった。
この週、とにかく事あるごとに「褒める」ことに徹した。
叱ったことは一度もない。
若干の注意があったが、それも数回程度だ。
数回の注意程度で、解決できる程度の落ち着きだったのだ。

いつか「叱る」ことが日常化してしまうと、
なかなかそれを止められない思いが、わたしの場合はしている。
だから、こういう長期休み明けこそ、自分が一教師として、
どう振る舞うべきかを考え直し、行動に移すことのできるチャンスなのだ。

偶然にも、この週にとらなければいけないアンケートがあった。
放課後、学年の職員とアンケートの結果について話すことがあったが、
推察で、わたしのクラスが、「学校は楽しい」「クラスは落ち着いている」
と回答した子どもの数が一番のようである。

ある自尊感情のあまり高くない男児がいる。
例えば、先の「学校生活は楽しいか」という設問に対しては、
いつも「楽しくない」の最低評価まではしないが、
「あまり楽しくない」という位置の回答をしている。

しかし、今回、「まあ楽しい」のプラスに傾いたのだ。

わたしは、今年度、この男児の自尊感情を高めることが、
学級経営の裏の目標の一つであった。
やはり、目標を具体的に定めることで、クラスを本当に少しずつ、
プラスに傾かせることができるのだと思う。

本校は運動会が今月にある。
やはり、日常でも行事でも、「自尊心」を高めることは重要だ。
そのためには、「褒める」ことが一番なのである。


**********
このアンケートでは、設問の言葉に無理がある。

>>あなたのクラスは落ち着いていますか?

クラスが「落ち着いている」という一種の例えが理解できない子どもがいる。
授業中も、休み時間も、イベント時にもおとなしくいる状態を、
「落ち着いている」と捉えてしまう子どももいる。

そうではない。
「けじめがありますか。」とか
「授業と休み時間の切り替えができていますか。」とかの方が、
少なくとも「落ち着いている」よりは分かりやすいと思う。


アンケートをとることは、よくとられる手法だが、
教師が作るアンケートには、練られていないものが多すぎる。