2016年4月29日金曜日

次の指示を出すタイミング

 授業は、「発問」と「指示」で構成される。
 例えば、算数で文章題を授業するとする。

    △「式はどうなりますか。」
    ◎「式はどうなりますか。ノートに書きなさい。」

 「式はどうなりますか。」が発問だ。
 「ノートに書きなさい。」が指示である。
 発問と指示はセットでなくてはならない。

 ただし、次の指示を出すタイミングも考えなくてはならない。
 ここで全員ができるのを待つ教師がいる。
 これでは、リズムとテンポが生まれない。

    7割が終えていたら次に進む

 残りの3割は追い付こうと必死になる。
 それくらいでいいのだ。
 学力に課題がある児童がその3割に含まれるとしたら、全員で式を読んだり、黒板に書かせたりすればよい。
 そうすれば「写すのも勉強ですよ。」と言って、その子のノートに何も書かれないということは避けられる。

 7割が終わるまでにタイムラグが生じるときがある。
 最初の方に終わる子と、後半の方に終わる子とで差が生じる場合だ。
 そういうときは、次のような手立てが考えられる。
 算数に限ったことではないので、その時々の学習内容で使い分ける。

    ①覚えるまで唱えていなさい。
    ②席を立ってもいいですから、5人と答え合わせをしなさい。
    ③黒板に書いてもらいます。先着〇人。先生にノートを見せに来なさい。
    ④~に色を塗って待っていなさい。
    ⑤先生問題を出す。(内容に関係していても、クイズみたいに関係していなくてもよい。)

 これは、

    空白禁止の原則

である。

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