本校には、入学式の黒板装飾を含めた教室整備の係はあっても、
卒業式にはない。(今年度初めて気が付いた。反省に出そう。)
ふと、前日の放課後に教室に寄ると、
何やらメッセージが書いてある。
「卒業おめでとうございます」
という文字の周りを、黄色のチョークで、
雲のような枠で囲んでいる。
どうやら、急遽、5年生が書いたものらしい。
ここで迷った。
晴れの卒業をする6年生にしてみれば、
あまりに簡素で雑な装飾だ。
一方、5年生からしてみれば、
急にお願いされた割りに、大きく堂々と書いてある。
しかし、ここばかりは6年生の心情を優先して考えた。
彼らがこの黒板を見て、「卒業だなあ」と感じるかどうか。
担任の直感としては、否である。
だから、当日の朝、私が装飾を施した。
とはいっても、絵なるものが苦手の内に入るので、
イラスト集を片手に見よう見まねで書いてみた。
私にしてはなかなかの出来だ(笑)
当日、子どもたちは物珍しそうに黒板を見ていた。
やはり、当日の教室は特別感がなくてはならない。
今まで、多くのことを我慢して働いてきた6年生。
ここで報ってあげなくて、どこで報ってやれというのだ。
5年生には申し訳ないが、消させてもらった。
(ちなみに、隣のクラスの担任も同様に、
元々黒板装飾のアイディアがあったため、消していた。)
装飾なら装飾で係を設けなければならない。
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