2014年12月30日火曜日

「漢字の広場」は漢字ビンゴで大盛り上がり!

 渡辺喜男先生から教えていただいた方法だ。

 「漢字の広場」(光村)は1時間扱いだ。
 教科書に語句が載っている。
 これらを使って文を書くように教科書に書いてある。

 前学年の復習の単元である。
 文を書くことよりも、それらの漢字が書けることが大事である。
 もちろん、文の中で書けることも大事である。
 意味を捉えていないと使えないし、書けないからだ。
 しかし、私はそれは日常の作文で指導する。

 この単元の落とし穴は、「文のまとまり」にあると考えている。
 1文は短いことが基本である。
 そうしないと、主述の関係が崩れるおそれがあるからだ。
 子どもたちだとなおさらである。
 だらだらと長い、意味の分からない文を書く場面に何度も遭遇した。

 そのとき、おすすめなのが「漢字ビンゴ」である。
 次のようなステップで指導している。

①ビンゴ用紙を用意させる。
「折り紙を1枚持ってらっしゃい。
 ビンゴで使うので、あまり使わない色でいいですよ。」

②ビンゴ枠を作らせる。
「半分に折って(1回)。
 また半分に折って。(2回)
 さらに半分に折って。(3回)
 ラスト半分に折って。(4回)」

※2の4乗なので、16の枠ができる。
 よく見るビンゴ用紙とは異なるだろうが、これが一番手っ取り早い。
 
③言葉を書かせる。
「ますに1つ言葉を書き入れなさい。
 傍線の付いている漢字だけでなくて、言葉全部を書くんですよ。」
「時間は5分間。」
 
※意外と書くのに時間がかかる。
 漢字2字の単語なのに、傍線の漢字1字だけを書く子がいるから、
 言葉全部を書く指示も欠かしてはならない。
 
④ビンゴをする。
「リーチになったら立ちます。
 ビンゴになったら、「ビンゴ!」と叫んで、先生のところに持ってらっしゃい。」
「最初は○○! 次に○○ ……」
 
※ポイントは、子どもたちが書くのを面倒がる言葉から言うことである。
 極端にいえば、「準備期間」と「先生」があれば、「準備期間」を言う。
 何回かやっていると、
 「画数の多いのから言ってるんじゃない?!」と気付く子がいるが、
 別段取り上げなくてよい。
 また、気付かないとしても、こちらから言わなくてよい。
 言わない方がよい。その方が盛り上がる。
 
⑤表彰する。
 私は上位3位まで表彰している。
 表彰といっても、花丸を書いて順位を書いてあげるだけだ。
 1位が2人いても、それは1カウント。
 そんなにこだわらなくてよい。
 3位までに入れば、何人でも表彰してあげればよい。
 
 
 このビンゴのよいところは、裏面がもう一度使えるということだ。
 また、隙間時間に「都道府県名ビンゴ」などバリエーションもある。
 クラスでは、パーティー係の子たちが、
 「クラスの人の名前ビンゴ」をやっていた。
 子どもたちは、ビンゴが大好きなのである。(シンプルだからだ。)
 
 6年生だが、教科書を進めていく中で、
 「漢字の広場」のページになると、どこか嬉しそうな表情を浮かべる。
 そして、「漢字ビンゴをします!」で「イエーイ!」と歓声が起こる。
 勝手に折り紙を準備し始める。(笑)

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