「漢字の広場」(光村)は1時間扱いだ。
教科書に語句が載っている。
これらを使って文を書くように教科書に書いてある。
前学年の復習の単元である。
文を書くことよりも、それらの漢字が書けることが大事である。
もちろん、文の中で書けることも大事である。
意味を捉えていないと使えないし、書けないからだ。
しかし、私はそれは日常の作文で指導する。
この単元の落とし穴は、「文のまとまり」にあると考えている。
1文は短いことが基本である。
そうしないと、主述の関係が崩れるおそれがあるからだ。
子どもたちだとなおさらである。
だらだらと長い、意味の分からない文を書く場面に何度も遭遇した。
そのとき、おすすめなのが「漢字ビンゴ」である。
次のようなステップで指導している。
①ビンゴ用紙を用意させる。
「折り紙を1枚持ってらっしゃい。
ビンゴで使うので、あまり使わない色でいいですよ。」
②ビンゴ枠を作らせる。
「半分に折って(1回)。
また半分に折って。(2回)
さらに半分に折って。(3回)
ラスト半分に折って。(4回)」
※2の4乗なので、16の枠ができる。
よく見るビンゴ用紙とは異なるだろうが、これが一番手っ取り早い。
③言葉を書かせる。
「ますに1つ言葉を書き入れなさい。
傍線の付いている漢字だけでなくて、言葉全部を書くんですよ。」
「時間は5分間。」
※意外と書くのに時間がかかる。
漢字2字の単語なのに、傍線の漢字1字だけを書く子がいるから、
言葉全部を書く指示も欠かしてはならない。
④ビンゴをする。
「リーチになったら立ちます。
ビンゴになったら、「ビンゴ!」と叫んで、先生のところに持ってらっしゃい。」
「最初は○○! 次に○○ ……」
※ポイントは、子どもたちが書くのを面倒がる言葉から言うことである。
極端にいえば、「準備期間」と「先生」があれば、「準備期間」を言う。
何回かやっていると、
「画数の多いのから言ってるんじゃない?!」と気付く子がいるが、
別段取り上げなくてよい。
また、気付かないとしても、こちらから言わなくてよい。
言わない方がよい。その方が盛り上がる。
⑤表彰する。
私は上位3位まで表彰している。
表彰といっても、花丸を書いて順位を書いてあげるだけだ。
1位が2人いても、それは1カウント。
そんなにこだわらなくてよい。
3位までに入れば、何人でも表彰してあげればよい。
このビンゴのよいところは、裏面がもう一度使えるということだ。
また、隙間時間に「都道府県名ビンゴ」などバリエーションもある。
クラスでは、パーティー係の子たちが、
「クラスの人の名前ビンゴ」をやっていた。
子どもたちは、ビンゴが大好きなのである。(シンプルだからだ。)
6年生だが、教科書を進めていく中で、
「漢字の広場」のページになると、どこか嬉しそうな表情を浮かべる。
そして、「漢字ビンゴをします!」で「イエーイ!」と歓声が起こる。
勝手に折り紙を準備し始める。(笑)
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