少し前、小中交流の一環で、中学校の授業を参観した。
勤務校を含め、主に3つの小学校から生徒が進学する中学校である。
この授業参観は、その3つの小学校の先生全てが参加する。
中学校の授業の、悲惨な状況を目の当たりにすることになった。
(1)授業が下手である。
教師が淡々と説明のみの講義。
私は、黒板にばんばん書かせたり、班で相談させたりもした。
それが、中学校入学の途端、その有り様である。
(2)特別活動が小学校低学年並である。
ある教室の後ろの壁面に、模造紙が6枚連なっている。
係のポスター(?)の掲示だ。
見ると、「黒板係」「電気係」がある。
こんなのは、小学校低学年で行うことだ。
小学校低学年は、当番活動=係活動で、働くことの意義を体得させる。
だから、これはこれでとても大きな教育的意味があるのだ。
しかし、中学校がこれでは呆れるばかりだ。
去年の6年生では、29の係ができた。
黒板係、電気係などない。どれも文化的・創造的なものだ。
よく恥ずかしくもなく、あんなにでかでかと模造紙に掲示できるものだ。
しかも模造紙が、中学生らしく、工夫で紙からはみ出しそうなくらい、
びっしりと書いてあるならまだ分かる。
模造紙そのままのサイズなので大きすぎて、空白が目立つ。
(3)「小中一貫」のための「公開」であることを意識していない時間割。
小中一貫のための取組だから、保護者の授業参観と違い、
我が子の様子を見に来ているのではない。
ところが、授業一覧を見ると、
「社会:テスト返却、直し」
なんていうものがある。意味が分からない。
その教科担当も、教務主任も、管理職も意識が足りなさすぎる。
そんなの公開されても、何の参考にもならない。
予め日時は決まっているのだから、時間割の変更くらいできただろう。
中学校側の認識を大いに疑う。
勤務校区に限らず、中学校の先生は、
小学校の先生より授業が下手な人が多い。
それを指摘すると、彼らの言い分は「受験のために……」である。
0 件のコメント:
コメントを投稿