1年生を担任してこそ「一人前」だが、
「華」はやはり6年生担任だ。
だから、卒業後、保護者なり卒業生なりメッセージをもらうことがある。
ほとんどは、「先生のクラスでよかった」というものだ。
しかし、昨日、不安な電話がかかってきた。
卒業生の保護者である。
決して理不尽な要求をするような方ではなく、
「うちの子がいつもすみません。」という
親として当たり前の姿を見せてくれる方だ。
その卒業生は4年生と6年生で担任した。
「小学校では、高学年になって勉強をよく頑張っていたし、
テストの出来も良いものばかりではないが、悪くはなかった。」
「中学校に入って、部活動も始まり、勉強が急にできなくなった。」
これが俗にいう「中1ギャップ」である。
個人差はあれど、これだけでは私に電話などしてこないだろう。
案の定、卒業生のことではなく、中学校の対応についてであった。
「学校生活のことで、担任の先生や顧問の先生と話をしたいが、
いつも忙しそうでつかまらない。だから、伝言をお願いしても、
何の連絡もない。」
学校生活で指導が必要な生徒がいれば、担当教科外ではどのような
状況なのか、三者面談前に情報収集するのが、担任としては当然の仕事だ。
親と一緒に教育するのだから、事前準備が必要なのは明白だろう。
しかし、その担任は、そのような事前準備は一切無く、三者面談の場で、
生徒(卒業生)に「他の教科はどうなんだ?」と問い詰めたのだという。
その保護者は、どうしてよいか分からない状態になったそうだ。
こういう中学校への不満で、私に相談の電話があった。
もちろん、こういう教師の対応は許されるべきものではない。職務怠慢である。
しかし、私は所詮小学校教員。
その子の状況を改善するに力を貸すことはできない。
「担任の先生にもう一度連絡をとってみてください。
だめそうなら、学年主任や副担任など、学年の他の先生に連絡してみてください。」
やはり、中学校生活でのことだから、中学校の先生につなげたかった。
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